今の香港で 手描きのカップや食器に出会えたら ラッキーかも

初めて茶餐廳に入った頃は、香港のコーヒー文化に戸惑いました。
香港式コーヒーを注文すると、エバミルクたっぷりの咖啡だし、
香港式紅茶を注文すると、これまたエバミルクたっぷりの奶茶だし。
「日本と同じブラックコーヒーはないの?」と街を探し歩いてもホテルくらいしかなく。
パシフィックコーヒー(太平洋咖啡)も行けず、スタバ(星巴克冰室)はもちろん無い時代。

「せっかく香港に来てるんだから、パシコやスタバなんて入ってたらもったいないよねぇ。」
・・・そう思うようになったのは、茶餐廳のおもしろさを知った後。
「日本に無いものを飲もう」 → 「美味しいかも」 → 「やっぱりここではこれだよねえ」の順?
咖啡や奶茶を好むようになったいきさつは、またいずれ。



e0248743_6384060.jpg




当時は、茶餐廳で咖啡や奶茶は、かなり多くの店でお決まりのカップで出されていました。
カップのふちに朱色(レンガ色?)の2本線が入ったもの。
今でこそ牛さん印の黑白淡奶カップが多くの店で出てくるけれど、
自分が出された限りでは、圧倒的に朱色2本線カップが多かったなあ。

で、何年かを経て、滞在中は咖啡や奶茶ばかり飲むようになった自分は、
雑貨屋(家品舗)で茶餐廳のその朱色2本線のカップ& ソーサーを買い求めました。
「これを持ち帰れば、帰国後も自宅で茶餐廳ごっこ(気分だけ)が出来るよね~。」
ネスカフェや日東紅茶に牛乳を入れて、じゅうぶん満足してたなあ。(笑)
このカップさえあれば、エバミルク無しでも茶餐廳に想いを馳せてその気になれた自分。
   ↓   
「香港での写真以外は載せない」 の このブログ、
唯一の例外が、自宅で使う香港グッズの記録。
持ち帰った物を書き残しておく 【 自宅で香港シリーズ ( こちら ) 】 で、
「茶餐廳ごっこ」と称して 家でカップを使ってたひとコマをUPしてたけど、
最近このシリーズ書いてないなあ。。。

当時、茶餐廳でも自宅でも、使っていたカップの底の裏には文字が書かれていました。
ひし形の枠の中に、朱色の文字で “ 中国制造 MADE IN CHINA ” と。
あくまでも “ 制 ” であって、 “ 製 ” の字ではありません。
「異国ならではだねえ」と、ちょっと心をくすぐられてました。



e0248743_6593266.jpg


e0248743_6595715.jpg




その後何年も経ってから、もう1セット欲しくなり、再び雑貨屋へ。
街の茶餐廳で黑白淡奶のカップが出回り始め、
昔ながらの朱色2本線カップの登場が少なくなったような気がする・・・という気持ちも、
「もう1セット買って帰ろう」をさらに後押ししたと思います。
1個が7~8$、15円計算にして105~120円という値段の頃でした。

同じ物でも、店によって場所によって付け値が違う香港なので、散歩ついでに色々覗く・・・。
街の雑貨屋をめぐってみたら、カップの底が真っ白のものがほとんど。
“ 中国制造 ” が記されているカップは、なかなか見かけなくなっちゃって。
心当たりのある店をかなり覗いたのだけど、文字がある昔のタイプは少なくなっていました。
その頃すでに復刻モデルが出始めていたのかな?
希少品となってきた文字のあるタイプは、だんだんデッドストックに。
今だと、街の店よりも、
新界方面のローカルで淋しげな店(とっても魅力的!)だと出会える確率が高い感じです。



e0248743_7164939.jpg


e0248743_7171369.jpg




復刻版の茶餐廳カップは、元祖の “ 中国制造入りカップ ” にそっくりなんだけど、
復刻版が古いものとどれほど違うかが分かりやすいのが、これ ( ↑ ) です。

今は【おいしい】や【かき(柿)】がプリントされた碗や皿がよく使われてるけれど、
その前はたびたび見かけた鶏の絵のもの。
手描きからプリントになっています。
材質そのものが陶器製品からプラスティック製品に変わってきたことも関係するのかな。
プラスティックの碗や皿ほうが、軽いし割れる心配がありませんものね。

昔ながらの手描きの方はハンドメイドらしさがあって、1羽として同じものがありません。
どれも微妙に顔が違うし、色の濃淡も違う。
筆運びの跡や、塗料が塗られた時にできちゃうダマやムラもそれぞれ違ってて。
指先で触れると絵がザラザラしてて、もう すべてが無骨な感じで とっても美しい。
描いた職人さんの筆の動きや、器を持ってる もう片方の手さえ浮かんでくるような。
まさにひとつひとつ手早く手作りしているんだろうなあ・・・という感じがします。
大量生産品の方の鶏はどれも同じで 色ムラもないし触れたザラつきもなく、スマート。

手描き品に魅力を感じながらも、使いやすさは大量生産品の方が良いのかもしれません。
ただ、
昔ながらの器の方が、実際の重み と一緒に 時を経てきた重み も感じるような気が。
製造された時代やお店や家庭で使われてきた年月の重みのようなもの?
それは茶餐廳のカップでも同じで、色落ちしてたり欠けてたりすると、
ちょっと見入っちゃって なんだか手のひらで包みたくなるんですよねぇ。



e0248743_851067.jpg


e0248743_854019.jpg




ブログ冒頭の右欄の写真もそうだけど、
今でも年季の入ったカップや皿を使い続けている店が かなりあります。
自分のテーブルにガチャッと置かれたカップや皿が、
すっかり色落ちしてたり欠けてたりしてても、カップと受け皿の組み合わせがちぐはぐでも、
「 なにこれっ! 色消えてる! 欠けてる! 組み合わせいい加減っ!! (怒) 」
なんて腹を立てちゃいけません・・・在住の人は別として、旅行してる場合ならね。
香港ならではだもん、目の前に 時を纏った香港 が居るんだもん。
「あ、これこれ。」 「あ、よく来てくれたねえ。」 ・・・ と Welcomeしましょうよ。

そんなのに加えて、カップの中身がソーサーに少しこぼれてたりしたら満点です。(笑)
ニコッとしちゃえたら、
旅人がまた一つこの街に近づけた証のような気がしますもん。
・・・カエルくんを1クリックしていただけると とても励みになります・・・。063.gif
にほんブログ村 旅行ブログ 香港旅行へ
にほんブログ村
[PR]
Commented by leslie339 at 2015-05-06 13:27
こえださん。
2本線のカップまだゲット出来ていません。(泣)
にわとりの器は家で愛用しています。
次回の香港からは家品舗巡りしなくっちゃ。
Commented at 2015-05-06 13:33
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 杏♪ at 2015-05-07 11:48 x
この朱色二本線カップ、中環の倉庫みたいな小さなお店で箱?厚紙?みたいなのに包まれたままで、売っていました。
底は確認していないのでわからないのですが、でもきっと「白」かな?
そこで手描きではないけれど、鶏絵のポットと湯呑み買いました。
カップとか微妙に色合いとか脚の長さとか違うのですが、なんでだろうと思いつつ、何でもいいのです。
香港が感じられれば。 ←安易か

ちなみに「おいしい」のメラミン食器はまだ買う気になっておりません!(笑)

「目の前に 時を纏った香港 が居るんだもん」
この表現、ステキです。
ボロボロのカップに不満を覚えたことはないのですが、そっか・・・そういう風に思うのいいな~♪
Commented at 2015-05-07 15:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Shangrila at 2015-05-07 22:59 x
我が家は翠華のカップが食卓に出ることが多いのですが
夫はふちがかけてないと香港ぽくないよねー。と言ってわざと投げる振りをします。割る事は絶対ありませんが、万が一割ったらどんな仕打ちがまっているか、考えないところが夫のおおらかなところでしょうか。笑
Commented by たま at 2015-05-07 23:11 x
このラインの消えっぷりと、かけ具合・・・
いいなぁ~~~、だから茶餐廳はやめられませんねえ~
惜しいのは、ソーサーへこぼれた量がちょっと少ないところでしょうか(笑)
私、
豪快にこぼれたやつを、乱暴にガチャっと置かれると、すごく萌えます(あほですね)
Commented at 2015-05-08 07:43 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hongkonggaffe at 2015-05-09 20:44
♫ 花襲人さん
本文にも書いたことですが、2本線カップ&ソーサーは、郊外のローカル感いっぱいの家品舗だったら、まだ埃を被ったまま放置してあるんじゃないかなあと思います。この記事に載せた写真も、1月に大埔へ行った時のものです。近所の皆さんって、全然こだわってないんでしょうね。それより新しかったり可愛かったりする物を買って行かれてて。ただ、なにかと懐古調が人気になっている今の香港。都会の若者たちがコレクションで郊外まで手をのばしちゃうと、危ないような気がします。
Commented by hongkonggaffe at 2015-05-09 20:53
♫ 6日13:33の鍵コメさん
お気持ち、ありがとうございます。嬉しく思います。もう少しお時間をいただければ助かります。というのはですね、使ってるYahooメールがどうも良くなくて。繋がらずで新規で送付を試みても、まったく反応無く。ブログはUPしていられるのでなんだろう?と分かりません。昨年12月頃からです。・・・書けないこと、時々ありますよね。コメ欄でその方だけに伝えたくても、自分が非公開コメにチェックしちゃうとそのかたにさえ見てもらえませんし。(笑)
Commented by hongkonggaffe at 2015-05-09 21:02
♫ 杏♪さん
写真にUPした大埔の家品舗では、足元に積んであったのは真っ白くんで、棚の奥に潜んでいたのが赤線くんでした。つまり同居してる場合があるんです。・・・鶏のポット、いいですね。自宅で香港気分。そうそう、元朗のあの寿桃牌の近くに、この鶏くんの古い方(元祖モデル)を専門に扱ってる店を見つけました。偶然通りかかったら、ショーケースいっぱいに並んでいたのが、すべて元祖モデルくん達でした。後から地図を見て「たぶんここかな?」くらいのうろ覚えですが、小さな店です。
Commented by hongkonggaffe at 2015-05-09 21:15
♫ 7日15:44の鍵コメさん
鍵コメさんからいくつも頂けた嬉しいコメント、全てのコメに全部返コメさせていただいております。どの記事だったかな?と探していただくのは大変かもしれませんが、長文あり短文ありで長さがあれこれありますが、どこにコメしたか(笑)遡って見て頂けると嬉しいです。雑さ、いいですよねえ。本当にいかにもハンドメイド。同じ大量生産でも、人と機械だと、なんだか異なるような気がしちゃいますよね。骨董品のコレクターではないけど惹かれます。つい、包みたくなります。
Commented by hongkonggaffe at 2015-05-09 21:21
♫ シャングリラさん
翠華餐廳のカップは展示会で出会われたものでしたっけ?いつも自分に向けてくれてるようなあのキャラクターの顔も、いつかはデッドストックの品になるのでしょうか。翠華餐廳のカップを望む香港人の皆さんの気持ちを汲んで製品化したのかなあ。・・・投げるふりをする一瞬に、香港で出会えるあの年季の入り方への想いが凝縮されているのでしょうね。お気持ちとっても分かります。(笑)「まずはあのイラストが消えそうな微妙な味から始めましょう」とおおらかなアドバイスを差し上げて下さい。
Commented by hongkonggaffe at 2015-05-09 21:29
♫ たまさん
いいですよねえ、消えていく過程の中に自分が1回だけ混ぜてもらえるかと思うと、「またここに来なきゃね」と思ったり。自然な欠けかたも、茶餐廳でないと真似は出来ないような気がしますし。お店で席を立つなりサッと回収しにきて持って行き、厨房入口あたりの大きなポリバケツの中へ無造作にガチャガチャッと放り込むでしょう?だから、欠けさせるには、まずはポリバケツを買って来てその中に先に何かの籐製品を入れておかないと再現できんと思っております。(笑)こぼし方は拘りたいですよね。
Commented by hongkonggaffe at 2015-05-09 21:36
♫ 8日7:43の鍵コメさん
ありがとうございます~。貴重なお時間の中なのに伝えにいらして下さって嬉しいです。そうなんですね?あの尖沙咀寄りの場所はウチにはやや行きにくい場所(鬼門:笑)なのですが、このためならば何のためらいもなく出掛けられそうです。書いていらっしゃるさりげない一言「あの感じの良いお店は。」に共感いっぱい。(笑)香港って湾沿いの夜景などは別ですが、狭くてゴチャッとした空間に「たまらない【らしさ】」が多いですよね?その小さな空間をウチはなかなか見つけられなくて。UP楽しみです。
Commented by ころた at 2015-05-10 07:16 x
最近は牛や文字や顔が書いてあるカップが多いんでしょうね。懐かしいなこのカップ。ほんとどこもこれでしたね。
あの東京の話題の茶餐店もこれにすればいいのになぁ。
おしゃれなガラスのカップなんですよねぇ…
ポー仔鍋に蒸篭、中華風の魔法瓶などの比較的大物やら、
包丁にお箸に器などの小物もいろいろなものを香港に行っちゃ、買ってきたのに、
このカップやメラミンのオレンジやディープなグリーンのお皿、おいしいのプリントされた器類などはそろえなかったのですよねぇ。次への課題ですね。

香港コーヒー事情、昔はホテルのコーヒーさえ、家でコーヒーメーカーでいれるレベル以下でしたもんね。
我が家はパシフィックコーヒーさま様でした。
Commented by hongkonggaffe at 2015-05-12 16:12
♫ ころたさん
香港贊記茶餐廳、そうですね。このカップも取り入れてくださると香港迷がまた涙を流して喜ぶような気が。なんて、どんどんリクエストし続けると、お店のかたが喜んでいただけるのか困惑してしまうのか・・・。お洒落なガラスコップでも、ちゃ~んとスプーンが突き刺さって出てくるのだから、今後の展開も期待出来ちゃいそうですね。あ、やむを得ず値上げする際には、ぜひとも今の価格表の上から紙を雑に貼って下さるのも嬉しいですし。ころたさん、【できるならこうして欲しいな一覧表】をそっとお渡しするのはどうでしょう?いや、ほんと、まじめに取り入れて欲しいことっていくつもあるような。・・・ころたさん、そんなにいくつも持ってらっしゃるんですね?たしかに大きめの物、手荷物での輸入ですか?包丁って…(笑)。料理お好きだから実用的でしょうけど。メラミン皿は運びやすいですし、カップ&ソーサーに至っては運搬途中で欠けてくれたら歓迎ですし、ぜひぜひ。あの「おいしい」に加えて最近は「かき(柿)」が登場していました。ちゃんと柿の絵があって。なぜにして柿?!時は経とうとも不可解な部分をちゃんと残してくれるのが嬉しい香港です。・・・パシコ、PCがなかなか空かなくてじらされました。今はみんなスマホだから、いつ行っても誰も使ってません。使うのはスマホ持ってない僕くらい。(笑)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by hongkonggaffe | 2015-05-06 09:00 | 香港ざっか | Comments(16)

「暮らすように滞在していたい」 と思いながら里帰りする香港の日々。


by こえだ