香港の街灯が 感じさせてくれること

変わり行く物や消え行く物が多い香港の中で、ずっと変わらず消えはしないだろうな・・・
っていうお気に入りの物。
その一つが、僕にとっては【街灯】です。

道を照らし、住宅やビルを照らし、人々を照らす街灯。
香港のオレンジ色の街灯の明かりに包まれると、
「あぁ~里帰りしていられるんだぁ~」とさえ思えて(笑)。
あの明かりの色、好きなんですよ~。



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歩道や道路の脇に立つ、あの街灯。
香港の街灯の光って まるで意図的に統一されているかのように、どれもオレンジ色。

オレンジ色って、正しくないのかな?
でも、電球色よりは赤みがかった濃い色だし、蛍光色の街灯って見かけないし。
街でも 町でも 村でも 新界の果ての方や離島でも 、同じ色。
お気に入りだから贔屓目に見ているのかもしれないけど、温かみを感じる好みの色。



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まだ暗い 日の出前の朝活で散歩していると、
大小すべての道路の上で灯った街灯が
アスファルトだけじゃなく、始発バスや朝活中の自分を照らし出してくれます。

ホテルの窓から下を眺めると分かりやすいのだけど、
夜明けや夜更けの道路に光の帯を作るのは、クルマのヘッドライトじゃないんですよね。
写真にあるように ( ↑ ) 、ヘッドライトはクルマのすぐ前だけを白く明るく照らしてるし、
動いていないクルマだけが駐車してある脇道だって、オレンジ色の光の帯。
よく見ると、街灯の間隔を表すように 一定間隔でオレンジ色の明るさが濃いでしょう?
上から見た時に街をブロックごとに区分けしてる光の帯は、まさに街灯の芸なのです。



たとえば、科記のある太平山街で。
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たとえば、科記から坂を下りた荷李活道沿いで。
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その日の夕方から 翌日の早朝まで 働きっぱなしの街灯は、
明るさを提供するだけじゃなく、なんでもない昼間の光景にアクセントをつけてくれます。
街灯が灯っている時間帯と 街灯が消えている時間帯とでは、
同じ場所でも表情が変わります。

太平山街を科記に向かって歩きながら近付く時、行く手に見える階段上の表情。
その階段手前から荷李活道に向けて歩いた時、右手に眺め上げるアパートの表情。
同じ場所を違う時間帯に眺めると、違う表情が醸し出す雰囲気がそれぞれあって。
「どちらが良い」ではなくて、どちらも魅力的な顔を見せてくれるんですよ。
オレンジ色を添えて街角の表情を変身させちゃう 街灯のマジック。



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街なかだけでなく、自動車専用道路や高速道路でも この明かり。
日本だと白系の水銀灯が多いけど、香港ではオレンジ系のナトリウム灯。
夕暮れから夜に入る時間帯になると点灯して存在感を出し、
静かな廟や公園でも、ネオン散らばる賑やかな繁華街でも、温かな色で味を添える。

思うんだけど・・・、
香港のこの街灯の色って、
たとえ色の洪水の中で灯ってても、ささやかだけど目を引くような気がします。
気にすると けっこう目立ってません?・・・ひとつひとつは小さな明かりなのに。

九龍側から香港島側へフェリーで渡って来て 街へ通じる陸橋を歩いてる時、
眺められる無数のネオンがどれほど色とりどりで輝いてても、
シンフォニー・オブ・ライツでビルごと色が変化したりレーザー光線が飛び交ったりしてても、
静かに灯ってる街灯の明かりは、光の洪水の中で埋もれはしない。



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自分が好んでいるから目に付くのかもしれないけれど、
冷静に考えてみると、
この街灯の色って、派手なネオンの中で使われていない色なんですよね。
あんなに種類の多い近未来的なネオンがあちこちにあるのに、この色と似た色が無い?

そして、もうひとつ。
「どうして つい街灯に目が向くのか?」と考えると、
あのオレンジ色の街灯があることで 【 安心感 】 を感じられるから自然に目が向くような?
街灯があると、人がそこに居ない時でも 【 人 】 を感じられるというか。

街灯の明かりがある → そこは人が使う場所だという証 ですものね。
そこに暮らしている人々に必要とされるから灯っている明かり。
そのへんが、 “ 香港へ来た客人達への顔見せをする着飾ったネオン ” とは違ってて。
香港島の夜景って「うわ~っ!やっぱりすっげ~っ!」とアドレナリンが出まくるけれど、
普段着で灯り続けてる街灯には、ホッとしたり 人の息づかいを感じたり。

いつもいつも豪華なご馳走ばっかりじゃ、お腹がもたれちゃうでしょう?
やっぱりねぇ、日常食に戻るし 暮らすうえでは欠かせないんですよねぇ。
( 日常食に偏り過ぎてる小学生男子がこう書くのも ナンだけど・・・。 )



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夏と冬で日の出日の入りの時刻が違うから多少変わるけど、
19時頃に点灯して翌朝の7時に消えるとしたら、1日24時間の半分は灯っている街灯。
味わわせてくれる幅は、長くて広いんだなぁ・・・と感じます。
それだけぶん、街灯の芸やマジックに出会うチャンスがあるということ。
点滅もせず 色も変えず ただただそこに居てくれる街灯に、感謝です。

2015年最後の記事が、 “ 香港の花木 ” 。
2016年最初の記事が、 “ 香港の街灯 ” 。
グルメ情報でもなく、グッズ情報でもなく、イベント情報でもない、 “ 花木と街灯 ” 。。。(笑)
ローカル内容のまま年を終えて ローカル内容のまま新年を始めるこのブログは、
誰のお役にも立たないと思うと、いらして下さった方に申し訳ない。。。
でも、それだけに、再び遊びに来て下さる方に励みを頂いているんですよ。
今年もこんな調子ですが、少しずつ香港を書いていけたらな と思っています。
よろしければカエルくんをクリックして頂けると嬉しいです。023.gif

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Commented by sayachan28 at 2016-01-07 21:44
こえださん♪

恭喜發財♪新年快楽♪
もう七日ですが・・・あけましておめでとうございます♪

今年もどうぞよろしくお願いします♪

あ゛---里帰りしたい゛---!!!

Commented by taro at 2016-01-07 23:13 x
こえださん!
新年快楽〜♪
やっとお邪魔できました。

こえださんのお正月はいかがお過ごしでしたか?
わたしは年末年始と仕事で怒濤でした〜。

香港の街灯の灯り、私も好きです!
すごく先端をいってて、やもすると無機質に見えるビル群も、あたたかみを感じるんです。
この灯りがあるから、香港の大廈が好きなのかもしれません。

さて、今まで『わー、いいなぁ!』と、思いながら読ませていただいていたこえださんのブログに、昨年から、こうしてコメントを書かせていただけるようになるなんて‥。
ありがたいことです!
2016年もどうぞよろしくお願いします。


Commented by leslie339 at 2016-01-09 20:23
こえださん
オレンジの街灯良いですね~~~
ヨーロッパの街もみんなオレンジの街灯なんですよ、香港の街灯はイギリスの影響なのかもですね。
こえださん本当に写真が御上手でいつも感心させられます、素敵な香港の街を切り取って下さって、ありがとうございます。
斜めに撮るって技、盗ませて頂きます。(笑)
Commented by 爽子 at 2016-01-09 22:39 x
ホント、オレンジ色ですね。
初めて意識したかも。
確かに威圧感のない昔からある優しい色ですね。
Commented by ころた at 2016-01-10 10:18 x
わっかります、わかります。
そうなんですよね。あのオレンジ色大好きです。
香港に帰ってきたぁ~って思う瞬間の1つ。
ウォンカーワイの映画、クリストファードイルの映像って
あの香港のオレンジ色の街灯に照らされる香港って感じと思ってます。
日本に帰ってきて白い街灯を見ると、現実に引き戻されたことを実感。空港から家にもどる高速ですぐに引き戻されちゃうんですどね。
でも、数年前からはウチの近所もオレンジ色になって、そこを車で走るときちょっとだけ香港を運転している気になっております。
Commented by Jyujai at 2016-01-11 00:59 x
こえださん、新年快楽!
オレンジ色の街灯って、海外にきたなあって感じがします。
日本は白銀灯(水銀灯?)が多いからかもしれません。
夜にタクシーに乗ったりすると、これから先の未知の世界に
吸い込まれるようです。
今年もまた、行きたいなあ〜。
Commented by nicho at 2016-01-13 11:17 x
こえださん、新年快楽~(*^^*)
今年も宜しくお願いします。

分かります!なんともいえないこの灯り!
日本とは違って暖かいこの色、とても落ち着きますよね。
朝散歩、この灯りがあるから安心して歩けるのかもしれません。まだ夜が開けないちょっと眠たそうな香港の街にピッタリでそんな時間を独り占めしてる気分になるんですよね♪
あ~また行きたくなっちゃいました(>_<)
Commented by hongkonggaffe at 2016-01-13 17:12
♫ sayachanさん
「もう7日ですが」というお声を頂きながら「もう13日ですが」になってしまいました。【松の内】という言葉を検索すると、7日という定義と共に15日っていう文字も見え隠れしますから、、ごにょごにょ、、と声が小さくなって行く自分。。。おみくじを引いたら「里帰りは突然やって来る」という文字を目にしました(だといいなぁという希望的妄想)。「そうだ京都いこう」の2文字をHKに替えるぞっ!!
Commented by hongkonggaffe at 2016-01-13 17:20
♫ taroトラベルさん
「おめでとうございます。こちらこそ、行き来させて頂けるようになった昨年以上に、今年も楽しいコミュができますように」、、松の内は15日までという解釈で受け取って頂けるとありがたいです。本年最初のコメなので、トラベルを付けてフルネームでのご挨拶です(笑)。あぁ~そうでしたねぇ。唐樓などが怪しくも美しく輝きを放つのは、この街灯の後押しもありますよね。ソコに気付きませんでしたっ。さすが唐樓迷のtaroさん。
Commented by hongkonggaffe at 2016-01-13 17:36
♫ 花襲人さん
お伺いしたいのに最近お邪魔出来ずにいて悶々としております(笑)。ヨーロッパ、そうなのですか。花襲人さん、多方面行ってらしてて良いなぁ。イギリス繋がり、なるほど~。ガス灯なんてまさにそうですし。あぁ、ガス灯と書いたら、都爹利街のスタバに無性に行きたくなってきました。・・・写真の構図、僕は仲良くしていただいているnaokoさんのブログで何年か前に気付かせていただいたものです。場面がより広く取り込めるしliveになるような気が。
Commented by 杏♪ at 2016-01-13 17:39 x
香港から戻ってくると、こえださんのブログで香港を感じることができる。
写真の中の香港は、私が何気なくみて感じて、でもあって当たり前のものとしているものが多くて、そういったものを写真の中であらためてみると、あ~って思います。
そして、なんで行っている間にもっと色々と感じなかったのかなって反省したりして。
取り敢えず、2016年、また素敵なこえださんの香港をたくさん盗ませてください。<(_ _)>
うふふ
Commented by hongkonggaffe at 2016-01-13 17:41
♫ 爽子さん
よく街角で工事をしている時に黄色い看板(だっけな?)の中で、男の人が頭を下げてるイラストが付いていますよね?あそこに書いてあった文字に【香港電燈公司】とあったような気がするんですけど、街のこの街灯はすべてここが担っているのかな?この看板を見るたびに絵に向けて「ありがとう」と言ってるのですが(笑)。ここにも1枚載せましたが、あの色が公園や道路沿いの樹木の葉を染めた景観も好きなんです。
Commented by hongkonggaffe at 2016-01-13 17:49
♫ ころたさん
最初の「わ」と「か」の間に加わってる、小さな「っ」の1文字が嬉しいです。兄弟して【香港街灯迷】ということで。でも、ころたさんのように映画つながりで色々と思い出したり重ね合わせて味わえたり出来るのって、良いなぁ。僕ね映画なにも観ていないので残念。最近ですがS様がロケ地へ行ってらして、すっごく素敵なショットを撮ってらしたんですよ~。その映画観たこと無いのですが「うわぁっ!」と見入っちゃいまして。香港映画のマジック恐るべし。
Commented by hongkonggaffe at 2016-01-13 17:55
♫ Jyujaiさん
そうかぁ、やっぱり海外ではこの街灯の方がメジャーなのでしょうか?上 ( ↑ ) のころたさんへのコメで映画話をする時に、やっぱりJyujaiさんのお声も聞きたくなりました。重ね合わせて想う作品にきっと沢山出会ってらっしゃるだろうなぁ。・・・的士に乗って、あぁそうかぁ。車内にもあの色が入って来て染まりません?夜のトラムに乗っていると、トラム内があの色と人影とで1日の〆を彩るんですよね。やっぱりMTRは乗れない(笑)。
Commented by hongkonggaffe at 2016-01-13 18:03
♫ nichoさん
nichoさんも【香港街灯迷メンバー】でらっしゃいますね(笑)。あの色のぬくもり感は、もしかすると昭和の日本で当たり前だった住宅街などの裸電球から繋がってる体験が感じさせるのかなぁ?日本人のDNAに入ってるみたいな(笑)。・・・そうそう、朝散歩で寄り添っててくれますよね。やっぱり安心感を与えてくれてるような。自分はあの灯りを浴びて、朝、光合成して元気を充電させてもらってるような気がしています。無くなると困る(笑)。
Commented by hongkonggaffe at 2016-01-13 18:09
♫ 杏♪さん
もったいなくもなんと嬉しい1行目。でもですねぇ、それは僕も同じことで、杏♪さんのブログ他ライブ送信(fb含めて)で、遠いHKを身近に感じることが出来るのです。どのソースからでもっていうものじゃないんだけど、やっぱりお気に入りのソースとか仲良くさせていただいてるかたのソースからだと、文字&写真に【自分の香港】を重ね合わせることが出来るんでしょうね。だから「あ、これこれ」「あ、そうだったかぁ」などなど思えて。僕はいつもそのパターンで反芻してます(笑)。
Commented by mohariza12 at 2016-01-19 01:43
はじめまして、たまたま此処に来ました。

拙(既に使われていない)ブログの<moharizaメモ>の2006.11.19付けの(光と影)<香港での夜景~蛍光灯色と電球色について>で、香港の街灯の明かりについての印象を記していますが、
光と色に対する人間の感情・情緒とは、奥深いと 思っています。
Commented by hongkonggaffe at 2016-01-22 20:10
♫ mohariza12さん
初めまして。教えて頂けた記事の方へお伺いし、緯度による立地と民族の背景があっての色が関わってきたことを初めて知りました。おっしゃるように英国統治時代の名残りとしてごくごく自然に今に繋がっているような気にもなりました。
記しておられた頃のマンションやビルから漏れてくる明かりを思い出すと記憶があいまいだったので、取って手元に残る数少ない写真を探して見てみると、現在の高層マンションから当たり前に漏れてくる明かりの色とは多く異なっていた事実に気付いた次第です。
そう思ってマンションではなく今も残る時を経て来た唐樓(古いアパート)からは、変わらず電球色のあたたかな明かりが多く見られます(「あたたかな」というのは自分の主観ですが)。
最近、トラム(路面電車)の記事を書きましたが、香港トラムの最古参でたった1台残されている120号という車両の車内灯だけが電球色です。トラムの車内灯は順次 蛍光灯に付け替えられて来て今は120号1台だけになりました。美しく優しく身体を包んでくれる車内を望んで120号に出会うと、以前と変わらない造りと明かりに落ち着く自分です。「120号を好む気持ちの一つに何かしら色に感じる物が入っているのかな?」と再考させて頂けました。ありがとうございます。
★120号の車内灯に関わって
  http://hkgaffe.exblog.jp/19919865/
★120号の車内灯に関わって(現在使っていない拙ブログにて)
  http://blogs.yahoo.co.jp/koeda6091/12697278.html
トラム話に終始してしまいましたが、これまたずっと以前から変わらないスタイルで商う街市(市場)でも、蛍光灯の照明に変わりつつあります。(電球色もLEDのものですが)明かり一つとっても変化する事実と、色から感じる心情があり、mohariza12様からの記事で気付かせて頂けたことがありました。ありがとうございました。
★市場の明かり
  http://hkgaffe.exblog.jp/23392899/
(★上記3記事は、あくまでも【色から受ける個人的な想い】を記した物でしかありません。)
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by hongkonggaffe | 2016-01-07 21:16 | 香港ふうけい | Comments(18)

「暮らすように滞在していたい」 と思いながら里帰りする香港の日々。


by こえだ