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公園とバス停前で 弁当とおやつを ~ 女の子グループのお花見には敵いません ~

家から歩いて6~7分の市民公園へウォーキングに。
広い芝生広場を 花や木々がぐるりと囲っている公園。
前日夕方に桜が満開になった翌日でしたから、お花見の家族連れで賑わっていました。
花で着飾っているソメイヨシノの並木、その中にときおり混じる しだれ桜。
背丈の低い しだれ桜の下で、6人の女の子達のグループがお菓子を広げてて。

午後をまわってかなり経った時刻、
家族連れのほとんどはビニールシートを残して芝生広場へ遊びに出て行ったらしく、
しだれ桜の下の女の子達は特に目につきました。
小学校高学年という感じかな?女の子だけのグループ。
シートの上にお菓子やペットボトルを持ち込んで、お花見中。
朽ち落ちたツバキの花でビニールシートを囲み、思い思いの恰好で寝そべったり座ったり。
大人に限らず、小学生だってお花見をして楽しむという遊び方を知っているんですね。
ソメイヨシノじゃなく しだれ桜の下 というあたりが微笑ましかったです。

公園でお菓子を 公園で弁当を 青空の下だと ことのほか美味しいのはどうしてでしょう?
1月の19日(とカードに書き残してある)に、太子から坑口までバスで出掛けて、
厚徳街市の裏に広がる培成花園(花園は公園のこと)という広い公園でランチをしました。



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ローカルなショッピングセンターの1階にギュッと詰まった市場(街市)。
その中に小さな弁当専門店を見つけ、近寄ってみたら【泰靚小厨】という店名。
タイ料理の弁当屋です。(「泰」=タイ)
食べるスペースは無く、厨房の前におかずがぎっしり入ったバットが並ぶだけ。
そこから何品かをおたまですくって、ご飯にのっけて弁当にしてくれるという店です。

たびたび書いてきた “ あれこれそれの店 ” の外賣専門スタイルという感じ。
“ 香港の惣菜 ” なら何軒か使ってるけれど、 “ タイ料理のお惣菜 ” の弁当屋は初めて。
「ここで弁当を買わないわけにはいかんよね」ということで ふらふらと吸い寄せられ、
おかず4品を選んで指差し注文。

4品すべてを選ばせたあとに、白飯の上に惣菜を盛ってくれるおじちゃん。
「 これと それと あれと あっちのね。OK。 」と、注文された惣菜すべてを把握してから、
あるていどの上下や隣り合わせの盛り方を考慮して盛ってくれました。
注文するそばから次々盛る店だと、具もタレも混ざり合ってぐちゃぐちゃになる場合が。
だから、全部の注文を受けた後に盛り始めてくれるお店というのは、良心的な店なのです。
可愛らしいお代と引き換えに、白飯の上に惣菜4品が盛られた弁当を 1個手にしました。
街市の中で茶菓(中に餡を入れたモチモチの柏餅のようなもの)を見つけてあったので、
ボリュームのある茶菓を食後のおやつにしようということで、弁当は1個だけにして。



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弁当をぶら下げて、市場すぐ裏手の培成花園へ。
所々に石のテーブルとベンチがあり、
中国将棋用のマス目が彫ってあるそのテーブルで、弁当を広げてランチタイム。

発泡スチロールの白い弁当箱、香港で外賣するご飯やおかずの器と言えば、これ。
パコッと蓋を開ければ、タイ式弁当。
“ あれこれそれ弁当 ” と見かけは同じようだけど、味付けがやや違うおかずたち。
「ふうう~ん」・・・さほどクセが無くてパンチに欠けたのだけど、
空の下で広げる弁当は、やっぱり元々の味に「外で!」という調味料が加わるというもの。
香港製の弁当箱+日本から持参しているカトラリー+タイの総菜 の ミックスランチでした。



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そう、日本でエスニックフードを食べる機会があると、
日本人向けに味がアレンジされてて、無難な風味になってることが多いですよね。
店やフードコートで食べても、カップ麺や缶詰にしても、
例えば「トムヤムクン味」と謳っていながら、
クセを消して本来の味を丸めちゃってる場合が多いような気がしません?
香港だとそういう “ 配慮 (要らない配慮だけど ) ” をすることが日本よりは少なくて、
けっこうガツンと来てくれるお店が多い気がします。
タイ料理・ベトナム料理・インド料理・中国大陸各地方の料理でそう感じることが多いけど、
坑口という郊外のローカルな市場でそれに出会えたことは嬉しかったです。



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弁当を美味しく平らげた後は、予定していたおやつを買いに、再び市場へ。
事前に買っておくのはもったいない、ほんのり温かでモチモチの茶菓。
ピーナッツを練り込んだ餡のことが多いけれど、餡にはいくつか種類があります。
香港在住の友人に教えてもらったところ、もともとは廣東でなく客家の料理だとのこと。
一昨年その友人と飲茶をした時に点心として出てきたのが珍しくて、気に入った茶菓、
おおぶりの1個を買い求めて、また市場を出ました。



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「公園はさっき行ったばかりやしなあ、美味しいうちに食べたいやん。」
ということで、市場出口のバス停前で「いただきま~す」。
市場へ入るステップが3段ほどあるので、そこに腰掛けて手を拭いて。
公園のテーブルのほうが食べやすいんですけどね、
バスやクルマを眺めながら・・・も、悪くないし買い食いは楽しいしね。

途中から横に来たお兄ちゃんは、弁当箱の蓋を開けてランチタイム。
「惣菜は何を選んだんやろ?」と気にしつつ茶菓をほおばっていた僕なので、
じつは、タイ弁当と茶菓だけでは食べ足りていなかったのかも。
異国の飲食店で、周りのお客が食べてる品って、やたら気になりません?・・・それと同じ。



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今思えば、小さなしだれ桜の下で可愛い宴会をしてた女の子達のほうが、
オープンエアでおやつを食べる場所として相応しいかな。
バス停前の階段で、、、とは比べ物にならないくらい素敵ですよね。

空の下でのランチやおやつは、なぜ美味しく感じるのでしょう。
やっぱり調味料みたいな何かが、空から降って来てるんだろうか?
子ども時代から不思議に思うことが、いい大人になっても分からないんだけど、どうして?
「自分が小学生男子やった頃は、友達と花見やなんて思いつかへんかったぞ。」
・・・と、女の子のグループがちょっとうらやましかったこえだに、桜のクリックを・・・。032.gif
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# by hongkonggaffe | 2015-03-31 08:35 | 香港たべもの | Comments(12)

香港島西區の地下に潜って ウォーキング

昨年12月に新しく延長開通したMTR(地下鉄=地鐡)の西港島線。
それまで上環が終点だったMTRが、とうとう西の端まで延びてきちゃいました。
上環駅 → 西營盤駅 → 香港大学駅 → 堅尼地城駅 。
トラムや主なバス路線でさえ西方面の終点だった堅尼地城まで、
MTRでシュルルルルーッと行ってしまえます。

もちろん西港島線は乗り換えをすれば香港すべてのMTR路線とつながっているのだから、
今まで堅尼地城あたりを遠いエリアに感じていた人々にとって、
香港島の西の果てが、少し身近になったりすごく便利になったりしたのかもしれません。



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「延びちゃった」 「行ってしまえる」 と書いた通り、
「大歓迎~!!」には少しだけ遠い気持ちになった自分。
“ 移り変わる街の匂いや音に包まれながらトラムに揺られて行けるのって良いね ”
“ 沿線の表情や街行く人々の様子が眺められる路線バスで行けるのって良いね ”
・・・と、トラムやバスでの移動が好きなウチゆえに。
地下鉄は、匂いや音や景観を楽しむ移動とは違いますものね。
途中の味わいをパスして、時間短縮や確実な到着予定を優先したい時にだけ乗るのかも。
時や場に応じて乗り物を使い分けられるのが、香港の交通機関の良いところでしょう。

「時間短縮の時だけ」なんて思いながらも、「お初だから」と1月の訪港で乗ってみました。
オープン当初は珍しさから乗りに来た香港人の方々が多かったとのこと。
でも、もうすっかり落ち着いていて、上環から先の車内はガラガラ。
ほぼ貸し切り状態のような車両に座ってシュルルルルー。



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今まで終点だった上環から、まだ列車が走り続けるという不思議な感覚。
1ヶ所だけ完成が遅れていた西營盤駅(站)を通過する時は、
停車はしないものの、なぜか減速だけして走行しました。
「ここは3月にオープンするからね~。ちょっと待っててね~。」と言ってるような走行。
今日(3月28日)の時点では、もう西營盤駅も予定通り利用可能になっているのかな?

真新しいピカピカの香港大学駅と堅尼地城駅、両方で降りてみました。
古くからある駅と違って広々とした印象を受ける構内は、人が少ないせい?
今までは設置されなかったトイレ(しかも改札の外)があるから、これからは安心かも?
味のあったタイル壁の代わりに採用しているパネルは、新しいスタンダードに?
・・・新設路線での新設駅には、時代を反映させた使いやすさと改善点があれこれと。
既設の駅でも改築しつつ取り入れた物を すべて集約してサラリと仕上げた造りでした。



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そんな中で一番印象的だったのは、通路の長さが想像以上だったこと。
地上出入り口~改札までの通路は、場所によってはウォーキングコース。
歩いて歩いて歩き続けて、けっこうな運動が出来ちゃいました。
「この通路を日常使っていれば、ジムに行かなくても有酸素運動が出来るよ。」みたいな。

通路の壁には、歩くイラストと共に【五分鐘(あと5分歩いてね)】などの表示が。
歩き進むと同時に、この表示の分数がちゃんと減って行くのです。
五分鐘 → 四分鐘 → 三分鐘・・・・・・ご親切というか、暗に励ましてくれるというか。。。
数字が1分ずつ減るたびに、ため息と希望と苦笑いとが交錯します。(笑)
ここまで配慮するなら、002.gif025.gif001.gif のイラストが良かったなあ。
歩いてると「こんなに歩くのなら、地上で次の駅まで行けてるんじゃない?」と微笑めます。
いや、冗談でなく、佐敦~油麻地のように、区間が短い駅もあるでしょう?
トラムの停車駅なんて、次の駅が前方に見えてることだってありますし。
とにかく、この通路はなかなか たいくつ 楽しめちゃえました。



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ときどき使うなら別として、通勤通学で日々ここを歩くって、どうなんだろう?
ウチに限って言えば、
「同じ歩くんやったら、匂い・音・景観に囲まれて歩く方を選ぶやろなあ。」
でした。
何ヶ月に1回しか来なくて、滞在中に1~2回しか行かない場所ですもんね。当然です。
「あの壁面、“五分鐘”の他に、写真とかイラストとか、何か加えられるとええかも?」
「たいくつしないで歩ける何かって、何がええんやろうねえ。。。」
そんなことを考えながら、
折り返しの帰り道はMTRにごちそうさんをして、街を楽しみつつ歩いて戻った1月でした。

「西港島線のおかげで便利になったね」と思うことは、きっとあります。
「人の流れが変わって、西區のホテル代がまた高騰しちゃう!」 → 観光客だけの心配事。
でも、心配事は香港に居るあいだは口に出さない方がいいよね・・・と思うけどどうでしょう?
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# by hongkonggaffe | 2015-03-28 09:07 | 香港のりもの | Comments(16)

香港での週1回の笑顔が いつかは 故郷での毎日の笑顔につながりますように

1月の訪港は、最初の3日間がとても寒く、後の8日間は少し暖かな日々でした。
日曜日に尖沙咀から中環へフェリーで渡り、トラムで東の北角を目指す予定にしました。
中環でトラムに乗るのはとても混むので、中環少し手前の西まで歩いてから乗ることに。
そのため、人混みを避けて西へ向かおうということで、
IFCから上環方面へ続く 人の少ない空中回廊(中區行人天橋)を歩き始めました。

(日)なので、フィリピン系のアマさん(阿媽=住みこみで働いてるお手伝いさん)達が大勢。
滞在後半の暖かめな(日)でしたが、ひどい寒さではないにしても、どよんと重い曇り空。
ビル風や冬の風も吹く中、アマさん達は段ボールを壁にして囲い、
寒さをしのぎつつ、週に1回の休日を思い思いに楽しんでいました。
冬以外の場面では段ボールを床代わりにして敷いてるけど、冬場は壁にもするのです。



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同郷の人々と、あるいは香港で働くうちに出会いに恵まれた友人と、
おしゃべりして、トランプして、情報交換して、心からリラックスして過ごせる日曜日。
(日)の中環を通りかかったことがあるかたなら、見かけたことがある光景だと思います。
繁華街から少し外れた特定のエリアで、
HSBC(匯豐總行大厦)の建物下のグランドフロアーで、
ものすごい数で座っているフィリピン人に 驚いた経験もあるのでは?
HSBCの下は 一時期解放を制限したという話を伝え聞いたことがあるけれど、
今はまた自由に使えるように復活しているようですね。
この日、空中回廊を経てトラムに乗って通過した時は、あいかわらずの賑わいぶりでした。

いっぽうインドネシア系のアマさん達は、
銅鑼灣のビクトリアパーク(維多利亞公園)あたりを中心にして集まります。
ここでもゲームをしたり、輪になって歌い踊ったり、弁当やお菓子を広げていたり。
そうそう、「1度これを食べてみたい」と思ってたアマさん向けのインドネシア弁当を買って、
皆さんに囲まれるような状況の中、ビクトリアパークのベンチでその弁当を食べたことが。

フィリピン人の方々向けに弁当やお菓子を売ってる一角は、中環の環球大厦の中。
インドネシア人の方々向けに売られている一角は、銅鑼灣の糖街のあたり。
それぞれにアマさんご用達の店がかたまっている場所があるんです。
これらの店はふだんから商売しているんだけど、
(日)は皆さんが集結するから品数もお客も増えて、ウィークデーよりも賑わいます。



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けっして冷やかすのではなく、ウチはもともとアジアンフードが好きなので、
「本場の皆さんに混ぜてもらってローカルな弁当を食べたい」と以前から思っていて。
1月の訪港時ではないけれど、
何年か前のとある(日)に、「今日はチャンス」とばかりに銅鑼灣の方を選んで行ったことが。
銅鑼灣だと公園があるのでいいけれど、中環の方は旅人が入る隙間はありませんから。

【 “ 自分達の故郷の弁当 ” を食べている日本人(ウチの2人) 】 を珍しそうに眺めながら、
微笑みや拍手を送ってくれる方々もいて、楽しかったことを覚えています。
“ 休日を心から楽しんで笑顔が絶えない人々” から その笑顔を分けてもらえたことは、
なんだかちょっと恥ずかしいような嬉しいような体験でした。
とにかくね、
ほんと、
皆さん とっても素敵な笑顔なんですよ~。
近くに居させてもらえるのが、心地よくなっちゃって。



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ウィークデーの(月)~(土)にお目にかかるアマさんは、もちろんお仕事中の姿。
市場(街市)で雇用主家族のための買い物をしていたり、
その家の子どもの送り迎えをしていたり、
ご家族のお歳を召した方々の車椅子や腰に手を伸ばしてゆっくり歩いていたり、
ワンコに散歩をさせていたり・・・。
働く姿は、思いのほか色々な場所で見かけます。

逆に見かけることがないのは、街町の飲食店。
茶餐廳や粥麺店など、どんなに庶民的な店でも、
店内でアマさんと遭遇したことは1度もない。(ウチに限っては なのかな?)
そうですよね、もっともなことです。
店で飲食すればそれなりのお金がかかるし、故郷の物が食べられるわけじゃないし。
そんな時間があるなら、自国の弁当を買い、同郷の仲間とリラックスして外で味わい、
時間や場所を気にせず1日中楽しめた方が良いし、
節約したぶんのお金を貯金したり送金したくなるのが自然ですものね。



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住みこみで雇われている各家庭によって多少の違いはあっても、
異国の香港で、6日間を通して働き詰めのアマさん達。
(日)だけは集まって過ごせる時の その笑顔が
故郷で待つ家族の中でそれ以上の笑顔になれる日につながると良いなあ。
今は週1回の笑顔が、いつかは毎日絶えることのない笑顔へ。
呑気な一介の旅行者は そんなことを思いながら中環や銅鑼灣を通過します。

冬の食べ物と同じく、冬空の下で立てられていた段ボールを思い出して、
各々が囲った大切な部屋の中で過ごしてた皆さんのことを書き留めておきたくなりました。
春になる前に冬の香港を記録しておきたがるこえだに、カエルくんの1クリックを。。。030.gif
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# by hongkonggaffe | 2015-03-25 12:16 | 香港ふうけい | Comments(14)

香港でニコニコお仕事中の くまモン宣伝本部長

察して下さっている方もいらっしゃるかもしれないけれど、
ここ数回、冬の香港に触れる記事が続いてて。
おらが町でも暖かい日々が多くなってきたので、書き残せるのも そろそろおしまい。
冬が旬の食べ物(食べ物に偏るあたりが自分だけど)をいくつか書いてきました。
屋台の焼きイモ → 蕃薯苗の豆苗 → 坤記や四季での煲仔飯。
気付いてみれば、おやつ → 副菜 → 主食・主菜 という感じになってました。
となると、次に出るのは・・・・・・デザート。

石塘咀は、香港島の上環よりもずっと西の街。
上環のホテルに滞在している間は、石塘咀のパン屋(麵飽餅店)へも たびたび行きます。
上環からトラムに乗れば、駅6ヶ所ぶんほど。
そう思っちゃうと距離がずいぶん長いように感じるけれど(たしかに短くはない)、
楽しくキョロキョロしつつ向かっていると、退屈せずに歩いて行けちゃう街。
トラムに乗る代わりに1本山側の皇后大道西をトコトコ西へ歩けば、
美味しいローカルパンを売ってくれる生命物麺飽西餅が。



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いつも賑わう生命物、
味や食感も、香港の朝ならではの店内の忙しなさも、店の袋 (これ) も気に入ってて。
ここで朝食用のパンを買い求めてホテルへ戻ったり、
向かいの歩道左手にあるベンチで、人々やバスを眺めながら食べたり。
ウチにとっては、お腹もココロも満たされる朝 を提供してくれるパン屋です。

その生命物の真向かい(つまりベンチの西側)に石塘咀街市(市場)があるのですが、
入口に、ほぼ露店状態になってる果物屋が1軒。
朝7時くらいになると、ご夫婦らしきおじいちゃんとおばあちゃんが台車を押して現れて、
果物が山と積まれたその台車を歩道に停め、荷解きしずに そのまま立ち去ります。



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歩道の真ん中に、当たり前のように放置された台車。
こういう部分って、じつに香港ですね。
こんな状態、国によっては台車の果物を持ち去ってしまう輩もいるだろうに、
何の心配もなく、何の心配もされず、台車ごとそのまま置かれてて。

朝活(夜明け前後の早朝散歩)をしていると、
開店前に配送された食品や新聞がシャッターの前に積まれているのをあちこちで見ます。
朝活エリアだけでなく、他の街に早々と出掛けて歩いてても、よく見る光景。
まだ閉まってる花屋のシャッター前に、花々が山となって積まれてたことがありますが、
色鮮やかな花たちが灰色のシャッターを彩ってる様子が、その街の印象になったことも。

果物屋の台車も3~40分ほど放置されてて、
その後に現れる若いご夫婦(お子さん夫妻?)が荷を下ろして、開店準備を始めます。



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アジア各国の果物が入った段ボールには、国名と品名が。
その中に、日本からやってきたイチゴを見かけることもありました。
日本産のイチゴは、ことのほか甘く瑞々しく人気(人気=高級品)があるようです。
なのにやっぱり歩道に放置で大丈夫なんだね?(笑)
「香港ってやっぱり良いね」って、なんだかニコニコしちゃう事実。

ニコニコしていると言えば、この前出会ったのは イチゴを大々的に売り出してた くまモン。
蕃薯苗で「今年の豆苗入荷しました!」の 貼り紙 を見かけた後に、
数軒隣りのケーキ屋で「熊本県産のイチゴのケーキだよ~!」と、ニコニコお仕事中でした。



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苺とよく似た字の「莓」、ケーキを表す「蛋糕」、最初の「瀛」は海を意味する文字だそう。
漢字に挟まれている「の」は、きっと意味は無く、香港ではよく見かける「の」。
日本を連想させるためにキャッチフレーズや品名・店名に使われることが多い1文字です。
「の」が入ってることで「日本の物(or日本が関連してる物)=安心&高級品」みたいな。
この1文字だけ、左右の字と なぜか字体が違うのも、どこでも共通するお決まり。(笑)
日本産だったり日本を連想させたりする品は、香港で今でも人気があるようですね。

北角の繁華街で営業活動中だった くまモン。
くまモンというキャラクターをすでに知ってる香港人だったら、イチゴとの関係を知り、
イチゴが好きな香港人だったら、くまモンというキャラクターを知り、
イメージってそんな繋がり方をしていくんでしょう。
くまモンとイチゴの関係を香港人が知る横で、くまモンの仕事ぶりを知る日本人(僕)。
「はるばる日本から海外出張に来て、しっかり仕事してるんだね。お疲れ様。」と。

ちなみに、くまモンが宣伝本部長になってアピールしている熊本県産のイチゴ、
このイチゴを使っているらしきケーキは、他のよりも少々お高い価格でしたよ。
くまモンの出演料と出張旅費も入ってる価格だろうけど、手厚くもてなされているようです。

香港の冬の旬シリーズ、 “ おやつ → 副菜 → 主食 → デザート ” と続きました。
イチゴが旬の果物かどうかは・・・う~ん・・・ちょっと微妙なところだけど、
焼きイモ ・豆苗 ・ 煲仔飯 と並んで日本のイチゴが定着したら、なんだか嬉しいな。
香港で日本人が歓迎してもらえるような昨今の流れに 重なり合うようにさえ見えました。
くまモンとの距離が一気に縮まったこえだに、カエルくんのクリックを頂けると嬉しいです。016.gif
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# by hongkonggaffe | 2015-03-22 09:39 | 香港たべもの | Comments(8)

七輪と炭が 残してくれたこと ~ 煲仔飯 その2 ~

母方の実家が山に囲まれた村だったので、
夏休みや冬休みが楽しみでしかたがない少年期でした。
まだ健在だったじいちゃんやおじさんに連れられて、裏山の炭焼き小屋へも行ってて。
炭焼き用の薪を窯に入れ、それ以外の薪は2束ずつぶら下げてふもとに下ろして。
薪を束ねた針金が指に食い込んで痛かったけど、楽しかったな。



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台所の窯も、お風呂も、掘りごたつも、七輪でトウモロコシを焼くのも、燃料は薪や炭。
自宅の方は薪からプロパンガスに変わっても、
山の実家に居る間は、薪と炭を使う日々・・・それが当たり前でした。
薪で炊いたり炭で火を長持ちさせる間に、服に香ばしい匂いが付く。
自宅に戻ってくるとその匂いが消えてしまうので、残念だったりして。

「炭焼きした食べ物の風味って、やっぱりいいねえ。」
そんなことを思うようになるのって、そう出来なくなった後です。



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九龍は油麻地の四季煲仔飯。
今でも炭火で調理しているのかな?それともガスコンロで炊くように変わったのかな?
【七輪を多数並べた状態での調理は禁止】になったような話を伝え聞いた覚えが。
旺角でガス爆発が起こったため、ガスコンロも雛壇状態の使用は禁止になったそうですし。

2007年の1月に、四季煲仔飯で夕飯を食べました。
ちゃんと自分で蓋を開け、きちんと蒸らしてから食べたから、前記事のようなことはなく。(笑)
寒さが心地よかった夜、とても美味しくいただいて。

ごちそうさんをした後、出入り口から右方向(北)へ歩き始めてすぐ、
道沿いの ややくぼんだスペース に、美しい光景が待っていました。
鴉打街を南方向から歩いて入店したので、北側のこの光景に気づいていなかったのです。

ズラリと並ぶ七輪。

七輪の上に顔を出すのは、揺れ続けている明かり。
炭がはじけて音を立てて尾を引くのは、線香花火のような火花。
山の実家と同じ、あの香ばしい匂い。
狭いくぼみの中で行き来する、ランニング姿のおじさんと女の子。
美味しかった煲仔飯の仕上げは、この光景と匂いでした。



(左列の手前から3つめ ↓ に、はじけ飛んでいる火花が写ってます。)
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二人は親子?男性は実はおじいちゃんで手伝うのはお孫さん?
ほとんど背を向けたままの二人だったから、よくは分からず。
食べたばかりの煲仔飯は、まさにオープンキッチンで二人でこしらえてもらえてたんだね?

ちょっと離れてしばし見惚れてて。
七輪の脇で立ってるウチは、次に行く場所を考えてるフリ。
本当は体全部で、七輪と二人を感じさせてもらってて。
こんな状況なんだもん、美味しかった印象が倍増したのは当たり前で。

「店の中でも店の外でも、ごちそうさまでした。ありがとう。」
だったのです。

それから何年も経った冬に訪港した時、こちらへはお邪魔できませんでした。
それ以降の秋も冬も、足を向けることが出来ないまま現在に至っています。
四季煲仔飯というお店は、いつの間にか有名店になったらしく まだ残っているはず。
でも、
七輪と炭と二人が醸し出してた “ 匂いや光景のごちそう ” は どうなってるのだろう?
2~3年前に立ち読みした雑誌、
列を作って待つ人々を写した写真には、人々の向こう側にあのくぼみは無かったような?
今はもう、店内の厨房でガス炊きをしているのかもしれないです。



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七輪も炭も ただの調理道具だけじゃないのかもしれません。
風味と一緒に、匂いや光景の記憶を引き出してくれる物なのかも。
山の実家でさえも、とうの昔に無くなっちゃった物たち。
四季煲仔飯でも、今は無くなっちゃってる(かもしれない)物たち。

当たり前だったことが当たり前じゃなくなった時に気づくこと って多いけど、
僕には、七輪も炭もそのひとつです。
いや、
昔話だけではないのでしょうね。
2015年の今だって、いつかはきっと “ 昔 ” になりますものね。
何年か先に振り返れば、今は当たり前なこと が 当たり前じゃなくなっているんだから。
だから “ 香港の今 ” を たくさん見届けておきたくなります。

「旧正月で爆竹は使用禁止!」というお達しが出た後も、
新界の奥の町では鳴らしているところもあると聞いています。
炭火をズラリと並べての調理も、何事もないまま残ってるかもしれない・・・
・・・と期待する思うこえだにカエルくんのクリックを。039.gif
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# by hongkonggaffe | 2015-03-19 08:42 | 香港たべもの | Comments(18)


「暮らすように滞在していたい」 と思いながら里帰りする香港の日々。


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