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取り皿・お碗には ちゃんとした正しい役割があった ~周りを観察しなくちゃね~

白飯の上に何かがのっけてある食べ物。
日本ならでは・・・といえば、親子丼やカツ丼などの丼もの。
そう、「丼もの」とは言うけれど、
「ぶっかけ飯」とか「のっけご飯」とは言いませんよね。

でもなぜか香港のものについては、
「ぶっかけ飯」や「のっけご飯」と言ってしまいます。
そういう表記そのものが存在するわけではないけれど、
「丼もの」とは言わないのは何故なのかなあ。
やっぱり、
丼に入ってなくて、皿や碗に盛られているからでしょうか。

香港ならではの「のっけご飯」と言えば、
燒臘店での焼き物がのっかった飯もそうですし、
茶餐廳などでの様々なのっけご飯たちもそう。

これらには、「食べにくさ」は感じないんですよね。
トッピングの部分と米の部分とをなんでもなく交互に(または一緒に)食べていける。

そんな香港飯の中にあって、
やや食べにくさを感じるのが、煲仔飯と盅飯。
上から覗いても、横から見ても、
トッピングは目にすることが出来るのに、米粒が見えないものたち。
煲仔飯も盅飯も、
トッピングの下に隠れている白飯に箸をつけようとするとき、少々苦労します。
トッピングの部分が、盛り盛りだからです。
白飯をトッピングの具と一緒に食べたくても、
それが出来ない。。。
なかなか白飯部分にたどり着けない~。

下に隠れている白飯やトッピングされている具の量に対して、
器が小さいからなのかもしれません。
具の下のタレが染み入ってて美味しそうなお米を食べようとすると、
のっかっている具が、器からこぼれ落ちそうになってしまう・・・。
「う~ん・・・」と言いつつ、そうっと箸を差し入れながら、
トッピングされている具がこぼれ落ちないように気遣って食べていました。



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でも、ある年の訪港時の煲仔飯屋さんで、
隣のテーブルの香港人男性たちが、何気なく行なっている食べ方を見かけて、
食べ方を知りました。

具がこぼれ落ちることが無い食べ方。
必ずと言っていいほど添えられてくる小皿かお碗を利用するんですね。
煲仔飯や盅飯が供されたら、
のっかっている具をまずはすべて小皿に移し替えてから、
タレの滲みた米だけになった部分を混ぜ、
再び具を少しずつ戻しのっけながら食べる。または、分けたまま食べる。

ご存知だった方も多く、当たり前のことだったのかもしれませんが、
ウチはそれを知らなかったから、目からうろこでした。(笑)

大埔の盅飯屋さんで相席になったおじさんも、まずはお碗にすべての具を移動。
香港では当たり前の「相席」では、
見知らぬお客は隣りではなくテーブルのあちら側(対面)に座りますから、
おじさんがやっている食べ方も、十分に観察できます。

まずは具の上からタレを好きなだけまわしかけてから、
その後におもむろに具をお碗に移動。
このおじさんは米部分に少しずつ具を移し戻しながら、かき混ぜつつ食べていました。
隣りのテーブルでは、若いカップルが移し替えた具をそのままお碗から食べていましたし。



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いつもついてくる小皿やお碗は、ただ小分けするためだけの物だと思っていましたが、
ちゃんと理にかなった使い道があったのですね。
小皿もお碗も使いよう。

「美味しそうなものは何かな?」と周りを見渡すだけじゃなく、
正しい(かどうか?ですが)食べ方にも、着目しなくちゃいけませんね。
そんなことを教えてもらえた出来事でした。

あっ!
みなさん、もしかして、この小皿やお碗の使い方、当然ご存知だったとか?!
だったら、今更こんなこと、恥ずかしい~。。。

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by hongkonggaffe | 2014-03-11 08:17 | 香港たべもの | Comments(22)
Commented by びろちん at 2014-03-11 10:02 x
寒ーい日のポーチャイ飯(?)(読み方合ってます?)美味しいですよね。昔 一度だけワンチャイかセントラルのお店で食べました。だから食べ方は今、こえださんのブログで知りましたよ~。私の食べ癖は上に乗っかってる具を後で食べる方なので御飯にたどり着く前に、具がこぼれるのは辛い。でもダイエットの食べ方としては炭水化物は最後のほうが良いとか!?まっ美味しければいいんですよね!
Commented by miisan0414 at 2014-03-11 11:25
アタクシもHKでの食事のときには食べるほうも忙しいですが、
同時に人間ウォッチングも抜かりありません(笑)
セットされたお皿と小さな碗をしなやかな手つきで洗杯するさまを
うっとりと見つめたり、立て肘でアンニュイにお食事中のおねえさんが
すっごい美人だ!とか見つめたり。。。 セットされたお皿のほうじゃなくて、なんでもかんでも小碗のほうに取って戴くHKスタイルが
やっぱりカッコよくってアタクシも気取っておりマス。 盅飯の中の
お肉の小骨を噛み当て、プィッって、テーブルにじか置きする様を
真似したことは未だありません(笑) 
Commented by Shangrila at 2014-03-11 12:23 x
ひゃー。
気づきませんでした!
試したい!食べたい!
次回の課題にさせていただきます!!!
Commented by ya_mei888 at 2014-03-11 19:49
煲仔飯と盅頭飯だけでなく、
瀨粉などでも上に乗ってる鵝脾や叉燒を小皿やお碗にどかして、
別々に食べている人を見たこともあります。
前前回は、叉燒瀨粉を注文したら最初から別皿で届きました。

わたしは湯ですぐにフニャフニャになっちゃう「炸魚皮」とかが別皿だといいなー。と思いました。
Commented by chibiko-hk at 2014-03-11 21:18
うちの母はよく叉焼飯を食べるのですが、やはり食べにくそうでした。まだ、私が叉焼をもらうので食べられるようなもので…
小皿の使い方、教えます!
自分がご飯ものを食べないので、周りにも気づかず(>_<)
勉強になりました(^∇^)
Commented by 爽子 at 2014-03-12 10:49 x
盅頭飯ってあまり専門店みたいな処で食べた事なく、そうなんですね..確かに混ぜにくいですものね!
旅行客などは、骨などを置く受け皿によそって食べてたりしますよね。
Commented by chintau at 2014-03-12 15:08 x
盅飯って未だに残念ながら頂いたことがなく・・・。
でも今回こえださんの記事で小皿の使い方もわかりましたので、
次回はどこかで食べる機会ができるといいなと思っています。
あ~、大きくて強靭な胃袋が欲しいです(笑)
Commented by らしくん at 2014-03-12 23:48 x
なるほど、そんなふうに小皿を活用するんですね。
だけど私は自分流をつらぬいて、食べた具の空いた隙間からご飯を掘り進んで食べていきたいですね。
具を別皿に移すと冷めてしまうような気がして…
日本で丼ものを食べるときも、そんな食べ方をしてます。
Commented by hongkonggaffe at 2014-03-14 14:28
♫ ぴろちんさん
「ぽうちゃいふぁん」とか「ぼうちゃいふぁん」とか読むようですね。廣東語の発音って難しいし、耳に入ってくる音がハッキリ聞き取れないから、カタカナにしようと思うと、自信が持てません。(笑)・・・ぴろちんさんもですか、僕もじつはご飯の部分は、わりと早めに箸をつける方です。温かなうちに食べたいと思うからかなあ。だから、こぼれ落ちないように苦労するんですよね~。
Commented by hongkonggaffe at 2014-03-14 14:32
♫ みんみんさん
そうそう、本当にみんみんさんがおっしゃるように、香港の女性を観察(笑)させていただいていると、そういう方々がそういう食べ方でほおばっているのを目撃しますよね。香港女性だから似合うのでしょうか。ギャップがあって印象的。・・・あの骨をプイッと出す出し場所は、やはりテーブル直置きは抵抗があって真似しきれません。(笑)ティッシュを敷いておいてその上にそうっと置くことが多いかなあ。手を使ってしまうし。
Commented by hongkonggaffe at 2014-03-14 14:36
♫ シャングリラさん
知らないことって、まだまだありそうな感じです。というのは、下のコメントに爽子さんが記してくださった言葉。「骨などを置く受け皿によそって食べていますよね」という事実。う~ん、ウチってやっぱりこの「骨置くための小皿」に、具の部分をいったんのっけてしまっているのかなあ。。。でも、地元のおじさんやカップルも出されたお碗や皿にそうやって出していたし。他にお皿やお碗は用意されなかったし。謎になりました。
Commented by hongkonggaffe at 2014-03-14 14:40
♫ 一美さん
いつだったかこのブログで強記飯店の喋と碗のことを書いたときにも思ったんですが、そうそう、碗タイプで、別小皿に盛られてくると、自分で組み合わせる楽しみがあったりしますよね。別盛りは楽しみが増える様で好きです。そう言えば、ちょっとちがうけれど、麺類の薬味なども、碗の中に浸された蓮華の上に、ちょんってのっかって出てくるケースもありますね。あれも便利ですねえ。
Commented by hongkonggaffe at 2014-03-14 14:44
♫ chibikoさん
ここにいろんなコメントをいただいて初めてまた思ったのですが、出された小皿やお碗の中には、食べカスや骨などをぷいっと入れるための器として出されているものがあるようですね。う~ん、だとしたら、もしかするとそういう器の中によそって自分が食べていたとすると、かなりショックですし。。。こういうことは、やっぱり地元の人に聞くしかないのでしょうかねえ。。。なかなか難しいです。
Commented by hongkonggaffe at 2014-03-14 14:48
♫ 爽子さん
頂いたコメントの最後の一文、「うわあ~どうなんだろう?!」って今までの経験を振り返っちゃいました。(笑)ウチも何度か「ゴミ入れ皿や碗」によそって美味しげに食べていたんじゃないかと。もっというと、ここに書いた盅飯のお店ではどうだったんだろう?目の前のおじさんや隣のカップルと同じようにしたのですが、プイッと出す皿や碗は他に出されていなかったし。う~ん、どうなんでしょう。謎が増えました!(笑)
Commented by hongkonggaffe at 2014-03-14 14:51
♫ chintauさん
じつは盅飯って、見かけることが決して多くは無い食べ物のような気がします。盅飯専門店ってほとんど存在しないし、飲茶の席や盅飯外賈コーナーを出している餐廳があるかどうか・・・くらいですものね。燒臘店みたいにどこででも出会えるものではないような。それだけに、見かけた時にはチャンスだと思って他の食品よりも優先して味わうように心がけています。(笑)ぜひぜひ。
Commented by hongkonggaffe at 2014-03-14 14:56
♫ らしくんさん
ああ、なるほど、ご飯が覚めてしまうというリスクがありますね。ほんとだ。トッピングされている具の部分が蓋の代わりになってくれて、飯が冷えないようにしてくれているのは、確かにそうだし合理的ですものね。冷飯を食べることを嫌う香港の人々だから、あたたかなお米には拘るはずですもんね。と思うけれど、目についたお客さんたちは、このように具を別に出して食べていたのでした。どうしてだろう?
Commented by (・@・) at 2014-03-17 16:15 x
オレンジのレンゲ、良いのぅ~♪
Commented by hongkonggaffe at 2014-03-17 18:42
♫  (・@・)さん
さすが、目の向け場所が・・・。そうですね、おっしゃるようにこのプラスティック蓮華を見ると、味がありますね。昔は日本にもあったけれど、今は使うことが無くなったプラスティック・メラミンの食器たち。香港では今も大活躍ですね。あれだけ大雑把にガチャガチャ洗われる食器たちだから、こういう材質になるのでしょうね。色の少ないテーブルの上に挿し色になったみたいで、なんだか色が映えます。
Commented by ころた at 2014-03-18 07:30 x
お碗と蓮華
この2つの使い方が香港ではお勉強しました。
日本では小皿は小皿の役割を全うしているのですが香港では受け皿や骨いれなどの役割が中心。
さらに蓮華は小皿さらなる小皿の役割。さらに口に運ぶ角度。
食べながら、ちら見にちら見で真似をしてます。
でも、変な思い込みかもしれませんけどね。
メラミ~ン!!
Commented by HKLF at 2014-03-18 22:08 x
はじめまして!
煲仔飯の正しい食べ方が載ってて、思わず「へぇ〜」と
感心してしまいました。
香港に住んでるのに、煲仔飯はあんまり開拓してなかったので、
おすすめがあったら、教えてくださいね。

しかし、Tai Poの新明発に私の他に日本人が訪れていたとは!
それもまた驚きです(笑)
Commented by hongkonggaffe at 2014-03-20 14:03
♫ ころたさん
いやあ、やっぱり小皿にも蓮華にも、香港の人々が日常的に使う作法や、お約束があるのでしょうね。ころたさんがかつて書いておられた「蓮華とお箸とを同時に使って食べる食べ方」がそうであるように、日本とは違う作法があるのでしょうね。口に運ぶ角度ですか、それは気付きませんでした。もっと観察してみます。美味しいものに夢中になって食べたいし、周りもちら見しなきゃいけないし、これからの訪港は、ますます忙しくなっちゃいます。(笑)
Commented by hongkonggaffe at 2014-03-20 14:09
♫ HKLFさん
初めまして。コメントありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いします。LKLFさんのブログにも何度もお邪魔したことがあります。最近では、キャセイの格安チケット情報を指をくわえて拝見していました。(笑)なかなか買うには日程が難しくて・・・。在住のHKLFさんから見たら、ウチの食べ方や観察は、的を外しているかもしれません。またお教えください!あ、大埔の新明發は昔から大好きなのです。訪港のたびに向かいます。公園のまん前のあの店に初めて入ったのは、本当に偶然(情報なし)からでした。数件右隣の盅飯屋さんと、どちらが美味しいのでしょう?
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