カテゴリ:香港ご商売( 57 )

「サジュネン!!」 ぶんの 誇り

自宅で目が覚めると、毎朝 まずは湯を沸かす。
多めに沸かすので、沸騰するまでの間にコーヒー豆を挽く。
ガリガリ挽き終えて プレスの器に粉を入れたタイミングで湯が沸き終わるから、
上から注ぎ 軽くかき混ぜて、残した湯で2個のマグカップを温めておく。

着替えを終えるとちょうど4分ほど経つので、ギューッと押し込んでマグに注ぐ。
部屋の中に香ばしい香りが広がる。
普通の大きさのマグはブラック。
小さなデミタスマグには 牛乳を加えてミルクコーヒー。
香りで頭が起きて、マグカップ2杯でお腹が完全に起きる。

いつだったか、ふと思ったのは、
「湯を沸かし始めるこの時刻って、ちょうど科記のお父さんと同じかな?」ということ。

いつも “ お父さん ” って言うけど、じつは “ おじいちゃん ” かもしれない。
ご家族の大将には間違いないけれど、お父さんかおじいちゃんかは、正しくは分からない。
どっちなんだろうねぇ。



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お父さん(としておこう)も、
毎朝お店のシャッターを開けた後に最初にするのは 湯を沸かすこと。
店の前に届けられてるトマトの重い箱や缶詰を厨房に運んだりするのは 奥さんと娘さん。
店内の掃除とイスや調味料・箸・レンゲなどのセッティングは お兄さん。
お父さんは、外の小さな神様にお供えをした後から、ずっとカウンターの中に入りっぱなし。
そのカウンター内で、まずは隅にある銀色のボイラーで湯を沸かし始める。

僕が自分のために湯を沸かすのと、お父さんが仕事始めに湯を沸かすのとでは、
意味も量も全然違う。
ただ、
それを1日のスタートのルーティンにしてることと時刻だけは、似てる(ような気がする)。



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前回だったか 前々回だったか 忘れてしまったけど、
とある朝、いつも2匹の猫の朝ごはんを作ってあげているMさんに、尋ねたことがある。
朝ごはんを与えてテーブルに戻り一息ついてるMさんに、思いつきで尋ねてみた。
「科記咖啡餐廳って、店を始めて何年になるの?」
まるでご家族のように毎朝お世話をしに来ているMさんだから、知ってると思って。

「何年? さぁ~、何年なのかしら?分からないわ。聞いてみるね。」
いつもの一番奥のテーブルから5~6歩あるいて、
カウンター内のお父さんに広東語で尋ねてくれた。

すると お父さんがMさんの質問を聞くやいなや、すかさず一言。
「サジュネン!!」。
小さな店の中で初めて聞く大きな声。
お湯を沸かす手をとめて、カウンターからぐっと顔を出して叫んでくれた。

僕がMさんに英語で尋ね、Mさんがお父さんに広東語で尋ね、
「サジュネン!!」は Mさんを飛ばして即答で返って来た。

まぁ、たしかに店内には、まだ僕とMさんと 他にご常連の4~5人しかいないけど、
明らかに日本人の僕に向けての大きな声の返答。
30年も商ってきたことよりも、
お父さんが大きな声の日本語で即答したことに驚いちゃった(笑)。
「あの日本人、今日はこの質問してくるはずだ。」なんて思ってなかったはずなのに。。。



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肩をすぼめ、両手を広げながら苦笑いして戻ってくるMさん。
「よく即答できるわね。」 なのか、「日本語で返されちゃったわ。」 なのか、
そんな仕草で歩いてきた。
その苦笑いがステキなので、こっちはどうしたって笑顔になる。
お父さんの「サジュネン!!」 そして Mさんの苦笑い、
Wで嬉しくさせてくれるなんて どんな朝なんだ。

この場所に引っ越してきてから30年なのか、以前の場所も含めての30年なのか。
店が入っているこのマンションの造りからすると、
以前の場所で科記咖啡餐廳を始めてからの トータル30年じゃないかなぁ。
違うかなぁ。

“ お父さん ” なのか “ おじいちゃん ” なのか、
“ いつからの30年 ” なのか、
分からないことばっかりだ。。。

まぁ、分からないままでいいや。
そんなことより、
昼の前後は信じられないくらい お客で混み合う科記。
お父さんの身体の事だけは 気になる。

そういえば、以前シャッターを開けてるお父さんの背後から朝の挨拶をしたことがある。
僕から「早晨(おはようございます)。」と声をかけて返ってきたのが「コニチハ。」だった。
「サジュネン!!」
「コニチハ。」
どっちも 「ン」が省略されてる お父さんの元気な声。
この元気な声のままで いてほしい。



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次回チャンスがあったら、
朝の1杯を飲ませてもらった後、お店を出る時に
お兄さんにだけではなく、お父さんにも「唔該(ごちそうさま)。」と言ってみよう。
もしかして、やっぱり日本語で返してくれるかな?
だとしたら、どんな日本語なんだろう?
ちょっと楽しみ。

お父さんは サジュネンの間、この時刻に湯を沸かし続けてきたんだね。
7時に湯を沸かし始め、出来上がった順にカウンターの上に飲み物を差し出す。
入口から一番遠い奥のセピア色の絵は、ここに来た時の記念の1枚なのだそう。
絵のこの色は、お父さんの「サジュネン!!」の一部のような気がする。

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by hongkonggaffe | 2016-03-10 21:11 | 香港ご商売 | Comments(26)

緊急時に駆けつけるお仕事 その2 ~ 香港醫院管理局 ・ 香港消防處 ~

ウチの家の裏山から、ドクターヘリが時々姿を現す。
北東の方角から飛んで来て、南西へと飛び去って行く。
向かう先にはヘリポートを備えてる総合病院があるので。

救急車では搬送が困難な場合に活躍しているのだろうけど、けっこうな頻度で飛んで行く。



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搬送が困難と言えば、香港ではどうなんだろう?
救急車(救護車)は、消防處の他に 醫院管理局や私立医院などから手配される。
香港内に病院(公立・私立)や各種センターは何ヶ所もあるから、
搬送先に困ることは無いみたい。

だけど、
昔から建っているアパート(唐樓)だと、
エレベーターが無くて 狭い階段で上り下りするしかない場合が?
早朝散歩をしていた夜明け前に、ホテルの近くに救急車が停まって、
ぐるっと歩いて来た後も ドアを開けたままだったことがあったけれど、
搬送が必要かどうかの判断以外に、搬出するのに手間取ることも きっと多いと思う。

ウチが泊まるホテルのエリアには古い唐樓が多くて、その中に護老院もあり、
年輩の方を乗せて走って行く回数が多いような気がしている。
滞在していた年は違っても、同じ建物に救急車が横付けされる場面を見ているので。



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香港で目にする車体のデザインは 多少の違いだけで大体よく似たデザインだし、
ナンバーはどれも【AMBULANCE】の【A】。
ただ、近年ときどき見かけるのが、イラストが描かれている車体。

相応しくない言いかただけど、かなり漫画チックなキャラクター。
こういうデザインも有りなんだなぁ。
路線バス(九巴)や地下鉄(MTR)のように、親しみやすさを意図したのか どうなのか?
先頭でストレッチャーを押してる1人は「一刻も早く!!」という顔つきだけど、
後ろから走って来る2人が、あまりにもお気楽な顔つきに見えて仕方が無いんだけど。。。
目つき ・ 眉毛や口元 ・ 駆ける足の広がり方さえ、なんだか違う(と思ってしまう:笑)。
不評だったからかは分からないけど、登場以降このデザインの車体はあまり見かけない。



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サイレンの音も回転灯の色も、日本とはいろんな部分で異なる 香港の救急車。
クルマの乗り入れが一切ない離島では、軽自動車の緊急車両だけが走っている。
ずいぶん前の事だけど、長洲島で見かけたのは、SUZUKIの軽を改造した救急車だった。

フェリー乗り場の付近では、日本製の小さな3輪運搬車が行き来しているけど、
走って来る救急車に気付いて 一斉に道を開けていたのを思い出す。
緊急車両に道を譲るのは、どこの国でも同じ。
島の病院(長洲醫院)の方角へ走って行ったけれど、
もしも処置が困難な場合は、やっぱりヘリコプターでの搬送もあるのかな?



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街なかでは、【FIRE DEPARTMENT】の【F】ナンバーを付けた消防車にもよく出会う。
これも救急車と同じで、火災以外の要請で出動することの方が多いような気がする。
古い建物で配管が故障したりトラブルが多かったりする関係で活躍するのかな?と。
日本と違って、ものすごい高層マンションやビルが建ち並ぶ街だから、
はしご車が必要な時はどうするのだろう?

返還前からのつながりなのか、イギリスのDENNISというメーカーの車体が多い。
他に見かけるのがVOLVO(スウェーデン)やMERCEDES-BENZ(ドイツ)の消防車。
路線バスも同じで、ヨーロッパの自動車メーカーばかりが目に付く。
屈強で大きな車両が先を急ぎながら複数台で走って行く姿には、やっぱり緊張感が漂う。



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消火活動に欠かせない消火栓は、かなりの数で街の至る所に。
海水・水道水・未開通栓 ・ 廃止栓など、消火栓は色分けされているらしい。
以前、消火栓を撮り歩いていた時、小さな道でもきちんと設置してあることに驚いた。

消火栓を身近に感じるのは、消防車や消防隊が自分の近くに来たことが多少あって。。。
北角のホテルの部屋に居て、ホテルの真下に消防車たちが停まった時に怖かったり、
石塘咀のホテルに戻ってきたら 点検を終えて撤収して行く消防隊を見かけたり、
西營盤のホテルでエレベーターに閉じ込められて レスキュー隊のお世話になったり・・・。

11~13日間ほど滞在する里帰りを何度か重ねると、やっぱりいろいろと身近になる。
旅行者といえども、消防車にまったく縁が無いとは言えないんだなぁと思う。



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日本で、香港で、
当たり前の暮らしを 当たり前に送るために、
無くてはならない緊急車両や署員や設備たち。
そういう環境が整えられていることって、それこそ当たり前のように意識せずにいるけれど、
とても大切で 本当にありがたい事だと思う。
命に関わる場面で頼りになるモノやヒトから、目に見えない安心感を貰っているのだから。

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by hongkonggaffe | 2016-02-16 03:05 | 香港ご商売 | Comments(12)

緊急時に駆けつけるお仕事 その1 ~ 香港警察 ~

初めて香港の警察官に助けてもらったのは、いつだろう?

1度目は、たぶん、道を尋ねた時じゃないかなぁ。
97年より前の まだイギリス領だった時で、尖沙咀のホテルに滞在していた頃のこと。
ホテルの場所をきちんと調べて来なかったものだから、道行く警官2人に声をかけた。
  「 ちょっといいですか?キンバリーホテルは どっちへ行けばいいですか? 」 と。
彌敦道のチョンキンマンション(重慶大厦)あたりで尋ねたのだけど、
彼ら2人が 「 ついて来て 」 と言い、ホテルに近い道の入り口まで同行してくれた。
尋ねた場所から北へ6本目の金巴利道まで一緒に行ってくれたのだから、
けっこうな距離を歩いて わざわざ案内してくれたのだと思う。
荷物を持ってたから、とても助かった。

2度目は、呼び込みのお兄ちゃんに声を掛けられてた時かなぁ。
スターフェリーで尖沙咀に着き、StarHouseのコンビニ前で缶ジュースを飲んでた時。
肌の黒いお兄ちゃんが3人で近付いて来て、あれこれ声をかけられて。
  「ハイ、マスター、 トケイ、ミルダケ。  ミルダケ センエン。」
  「は?なに?」
  「トケイ、 ミルダケ。 ミルダケ センエン。」
  「いらない。」
断っても無視しても、付いて来て けっこうしつこくて。
だいたいさ、よ~く考えれば、「見るだけで千円」って、高くない?(笑)
帽子(日本人のトレードマーク)を被って来なきゃよかったな。。。と。
その時、警官2人が廣東道から姿を現して、お兄ちゃん3人は逃げるように走って行った。

香港警察の警官に “ 初お世話 ” になったのは、この2回が大きな印象となって残ってる。



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道を尋ねれば親切に付き添って教えてくれたり、
呼び込みのお兄ちゃん達を遠ざけてくれたり。
海外旅行中に力を貸してもらえるって、頼もしいもの。
とても好印象で記憶に残った香港警察。

日本の警官でも、きっと同じように(あるいはそれ以上に)身近に接してくれると思う。
国は違っても、街で見かけるお仕事には共通点がいくつもある。
自分がお世話になった時と同じように、街を巡回する警官は必ず2人以上で行動してるし、
交通違反・路上駐車違反・事故の際の急行などなど、お仕事ぶりは似ていて。

香港だから いろんな事情で職務質問をしている場面をときどき見かけたり、
駐停車禁止区域も多いから、違反キップを切ってる場面を何度も見かけたり。



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反対に、日本ではあまり見かけない仕事ぶりって何かな?

筲箕灣で見かけたのは、警察犬と一緒に巡回してる姿。
日本だとこういう姿は、空港や災害時が一般的なんだろうけど、
シェパードを連れた警官を街なかで見かけるのは、香港ならでは かも。
ふだんは2人以上で巡回する警官、1人で連れててもシェパードを入れて “ 2人 ” だよね。

巡回してると言えば、道路標識に取り付けられてる小さな箱を開け閉めしてるのも独特?
箱の中にはメモ用紙のような物が入ってて、
巡回中にカチャッと開けてそれを取り出し なにかを書き込んでる。
泊まってたホテルの近くにその箱があるものだから、時々目にしていつも気になってて。
「何のメモなんやろ?何を書き込んでるん?」
“ 見ちゃイケない物オーラ ” を感じるから、尋ねたことも写真を撮ったこともないんだけど、
やっぱりねぇ・・・見ちゃイケない物ほど気になるから、知りたくて知りたくて(笑)。



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他に日本との大きな違いを感じるのは、巡回の頻度と 白バイを見かける機会の多さ。

香港には日本のような交番が無いから、常駐してる場所が無いような?
各所にある警察署から出てくる姿は見ないけど、
警官を何人も乗せてきてほど良い場所に停まり、ワゴン車から降りてくる姿をよく見る。
交番代わりになってる警察車両?

白バイの多さは、街の造りに関係してるような気がする。
クルマが多くて渋滞してたり、細い道が多かったりする香港の街。
警官もクルマで動くより、白バイの方が機動性があってスイスイ走れる。
そんな事情で白バイは効果的だし、香港の街自体が狭いから白バイの多さが目に付く。
事故や取り締まりの一報が入ると、白バイ3~4台があっという間にワサワサ集合。
対応がすごく早いから驚くなぁ。

一方通行の多さや信号故障の頻度など、
警察車両を降りての徒歩巡回では追いつけない場面だと、白バイが大活躍。
ちなみに、日本だと雨の日は白バイは滅多に見かけない。
だけど他国では雨天でも何も変わらず巡航してることが多いと聞いたことが。
香港なんて、1日の中で天気が目まぐるしく変わるから、雨天時だって普通にお仕事。
トラムの走るレールの上なんて本当は滑って危険なのに、平気で走ってるからすごい。



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日本と違って大規模なデモが繰り返される香港は、警官の動員数も多いし物々しいような。
2014年に滞在してた時、ちょうど7月1日に見かけた光景は印象的だった。
「灣仔から金鐘を通過して上環まで歩いて帰ろう」と散歩してた 相変わらず暇人のウチ。
金鐘付近は東から西まで、道路が完全に封鎖されてクルマが1台もいなくなっていた。

特別行政区成立17周年を祝う側と、民主的な自治の保障を叫ぶ民衆のデモ行進。
【民陣發起的七一大遊行】と名付けられた大々的なデモに備えて、続々と集まる警官たち。
イギリス領だった頃と、返還を経た以降の今とでは、
警察の役目も変わってきてしまったのかもしれない。
同じ香港人同士で衝突し合わねばならない事が増えたのなら、なんとも言えない現実。



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TV報道で目にする出来事から遠く離れた警察官の印象や姿が、
僕の記憶には ずっと長いあいだ 残ってる。
一介の旅行者には、そんな “ 親近感のわく 穏やかで円い記憶 ” しかなくて。

信号が無い長洲島の中の 静かな狭い路地で見かけた警官は、
緊急車両しかクルマが走っていない島の中で、自転車で巡りながら 島民と話をしてた。
筲箕灣の金華街の角地にある7-11で見かけた警官は、
帽子を取って(一瞬私的な時間の証?)他のお客と共にレジ前に並び コーラを買ってた。

歩いて連れて行ってくれた警官や、呼び込み人を散らしてくれた警官から始まった記憶。
そしてその後に垣間見て来た、市民と警官が 個人と個人で向き合っていた記憶。
滞在中に、またなにか “ 親近感のわく 穏やかで 円い記憶 ” を残せたらいいなぁと思う。

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by hongkonggaffe | 2016-02-12 07:24 | 香港ご商売 | Comments(20)

「ヘイ毎度!!」 ~ 「ヘイお待ち!!」 誰かが待ってる外賣弁当

店内で食べずに 部屋や公園で食べたい時には、外賣(テイクアウト)でお持ち帰り。
「外賣、唔該!」と注文を告げ、料金先払いで店の端に腰かけて待ちます。
朝食や夕食を「ゆっくりとホテルの部屋で」とか、「公園でじいちゃん達に混じって」とか、
あるいは、太太と食べたいものが違ってて別々の店で買う時とか、
そんな時ならば、外賣に限るので。



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自分達用に外賣したって、その弁当箱は せいぜい2~3個( 飯 ・ おかず ・スープ )。
入れてもらったビニール袋をプラプラぶら下げて、歩道をテクテク。
麺の場合は伸びないように、やや早足で前のめりになりながら。

これが店員さんの配達だと、呑気にプラプラ下げてられないことも。
外賣用の白い発泡スチロールの弁当箱が2~3個どころじゃない場合は、
自転車のハンドルに下げて、、とか、クルマで、、とか。
横にしたり傾けたりできませんものねえ。
店内でテーブルに届く飲み物は受け皿にこぼれてて平気(というか香港の常識)なのに、
出前弁当に関しては慎重なのか?(笑)
人気がある茶餐廳や燒臘店だと、配達は大変でしょうね。



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ランチ時なんて、配達用と店内食用とで とんでもなく混み合うんだろうなぁ。
茶餐廳で注文を告げた後、
待ってる僕の横を重ねられた弁当箱が何度も通過して行くし、
お客はどんどん入って来るし。
人気店ほど、厨房も届ける方も、大忙しの混線状態でしょうね。
配達する数が多い時は、「儲かってまんがな~」と言いつつも笑ってられないような状態?

ランチメニューには、スープ(例湯)と選べる飲み物がセットになる場合がほとんどだから、
一人分だけでも【白飯とおかず + スープ + 飲み物】で、容器が3つ。
白飯とおかずが別々の容器ならば、一人分でも容器は4つ。
これを人数分だけ届ける、、、 “ かき入れ時は勝負時 ” ですよね。

渋滞しがちな街なかだったら、クルマよりも自転車配達の方が効率は良いんだろうな。
絶対に歩道は走らない香港の自転車、一番安全(?)なトラムレーンをスイスイ。
レール付近を走る仕事自転車に対して、トラムって すごく寛容なんですよ。
めったに警笛を鳴らさないどころか、
自転車がよけるタイミングに合わせてトラムが減速したりするし。
「トラムは 自転車で走る仕事人達に いつも優しい」 っていう印象を受けるほど。



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次々に調理されたら、配達先ごとに仕分けられ、出発するばかりになった弁当箱たち。
出発を待つ弁当箱たちの光景は、なかなか壮観だったりします。
昼時にお客が入って来る店内に置いておけない場合なら、
外にそれ用の置き場があり、人海戦術で上手にさばく。
「お、働いてる働いてる。おつかれさま。」なんて、呑気に眺めてるのが申し訳ない。。。

お昼時の赤柱に居る場合、ときどき見かけるのが赤柱茶餐廳の配達の光景。
店の前にスタンバイした弁当を段ボール箱に詰め込んで、配達準備をしています。
これだけ数が多いのだから、徒歩で とか 自転車で とか、絶対に不可能。

赤柱茶餐廳はクルマの入れない細い路地に入った所にあるから、
表通りの赤柱新街に停めたワンボックスカーまで何度も往復しての積み込み。
この店、入るたびに目に飛び込んでくるのは ぶっかけ飯の白飯の多さなのだけど、
あれをぎゅうぎゅう詰めにした弁当箱&スープ&飲み物なのだから、かなりの重さ。
これを毎日こうやって持ち出すのだから、かなりの重労働でしょうね。



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注文を受けて配達されて行く品々は、弁当以外にも色々と。

★ 中秋節の贈り物として仕事の取引先へ向かう、月餅が入ったフルーツバスケット。
★ 日本と同じようにバイクでスピーディーに向かう、ファストフード。
★ 優しい香りを漂わせながらトラムで向かう、いくつもの花束。
★ 自転車の前後に載せられて向かう、プロパンガス。
★ パン屋で焼かれ提携先の茶餐廳に向かう、菠蘿飽や蛋撻。(追跡した記事は こちら

街なかを行き来する配達品たちは、けっこういろんな方法&いろんな場所で見かけます。


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トラムに乗って出前をするっていうのもアリですね ( ↑ ) 。
そろそろ降りようか、と、2階から下りてきたら、
出口左隅に飲み物類&右隅に飯とおかず類がこそっと置いてありました。
この時も、なんとなく車内にこもるおかずの匂いが場違いなだけにおもしろかったのです。
でも、
これ、
やっぱり弁当の代金の中に、トラム乗車賃が加わるんだろうか? or サービスか?



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発注した側と 待ってる側との架け橋になる店員さん達。
たとえ本当は「あぁ、この配達、早く終わらねぇかなぁ~。」と思いながらの配達でも、
眺める方としては、 “ 架け橋になってる姿 ” として 美化されて見えちゃう(笑)。
でもね、
配達人さんを待ってる側が居るのは、事実だから。

「届けて欲しい相手がいる出前の注文って、1度してみたいねぇ。」
「ウチに何かが届けられるのって、待ってて1度受けてみたいねぇ。」
一介の旅行者だから、あり得ないのだけど・・・・・・無い物ねだりの願望。

自分で注文し、自分でプラプラぶら下げて運び、自分で食べてる滞在の日々。
誰の手も介さず、すべて自分でしちゃってるからなぁ、、、ちょっと つまらない。
配達を見かけるたびに「~してみたいねぇ。」と思うことがあるんです(笑)。
カエルくんをクリックして頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。042.gif

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~業務連絡~
★♪さん
すぐに(笑)いらしていただけたこと、ありがとうございます。
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by hongkonggaffe | 2015-11-26 17:20 | 香港ご商売 | Comments(16)

胸を張り 誇りを持って建ち続けている ドラゴンセンター ~ 香港のモール その3 ~

前記事 ( こちら ) では 小奇麗なショッピングモール(SM)にしか触れなかったけど、
以前は、もっと小さな小売店が集められたようなショッピング “ センター ” がありました。
狭いスペースの中で個人店が肩寄せて並んでるような建物。
女人街のあの売り方みたいに、ケージで区切って商品を吊るしてた店もあったし、
日本のKiosk(駅のホームのキヨスク)の2~3倍ほどの広さしかない店もあったし。

天井が低くて 照明が暗めの建物内、その中に詰め込まれた小さな店たち。
独特な雰囲気を放ちながら、個性的な小物・お菓子・衣類が専門店ごとに売られてました。
「この怪しさって、香港やなぁ。」 な~んて知った気になって、いそいそ潜入してたなぁ。
いや、 “ 知った気になって ” っていう自分は、今でもかなりある(笑)。
・・・まぁ、いいさ、ダイジなこと(何がダイジなんだか?)。。。



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今どきの洗練されたSMとは別世界のような、ごちゃごちゃっとしたショッピングセンター。
自分が行っていないだけで、香港の各エリアには、まだまだたくさんあります。
それは地図を見れば一目瞭然で分かるんだけど、なかなか新規開拓なんて出来ないまま。
でも、
訪港すると必ず1度は行く町の端に、そんな昔っぽい建物が1ヶ所だけ残っています。

それが、深水埗のドラゴンセンター。

「 【香港のモールその1・その2】で、どうしてドラゴンセンターについて触れないの? 」
と思ったかたも いらっしゃるかな?
いらっしゃったとしたら、なんだかちょっと嬉しいな(笑)。
はい、ここで触れます。
満を持しての登場です(笑)。



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深水埗にあるドラゴンセンター、漢字表記だと【西九龍中心】と書きます。
今でも昔のショッピングセンターの匂いを醸し出しながら、堂々と現役で活躍中。
この【西九龍中心】っていう漢字名、
僕の勝手なイメージだけど、胸を張ってここに建ってるような気がするんですよ。
「ここ こそが、九龍の西方面じゃ中心地だ!」と宣言してるかのような。
建てられた頃はもちろん、今でも胸を張って宣言しているかのような。
香港の建物に昔付けられた【中心】の2文字は、
日本で言う 中心 とは、ややニュアンスが違いますけどね。

【★★中心】と名の付く建物は、香港に数え切れないほどあるけれど、
日本語的に【中心】と受け取れば、
「九龍西方面じゃ中心地だ!」って自ら言い切るあたり、自信や誇りすら感じません?

なにせ、場所が深水埗。
MTR駅はあるのに、古いアパート(唐樓)や下町の香りが以前と変わらず色濃く残る町。
その町の中で「ここが九龍西方面じゃ中心地だ!」と名乗るショッピングセンターなんです。
あっぱれでしょう?・・・いやいや、皮肉でも茶化しているのでもなくて、ほんとに。
     ※ ちなみに、西九龍中心がアリなら、【九龍中心】という建物はあるのか?
       というと、尖沙咀の九龍公園すぐ横にあるんです。
       香港へ何度か行ったことがあるかたなら、「あぁ~あそこに?」っていう場所。
       ドラゴンセンターが「ここが中心だ!」と声高に宣言してるのとは対照的で、
       ひっそり静かに建っています(笑)。



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【西九龍中心】と書くドラゴンセンター、名前負けなんてしていません。
たしかに【中心】にふさわしく、堂々とした造りなのです。

入口からすぐに続くエスカレーターは、上がりレーンが2列あるし(下りも2列?1列?)、
休日になると2列とも人が溜まって、追い抜き(香港独特の横抜け)が不可能になります。
エスカレーター沿いの広いガラス壁からは、上に行けば行くほど、深水埗が見渡せます。
ちょっとしたタウンビューが出来ちゃう穴場スポット。
この狭い香港の中で(しかも何年も前なのに)、すごく贅沢な広い空間に迎えられます。

・・・でも、
・・・なのに、
・・・なんだけど、
・・・あれれ?????
贅沢空間を上がると、いきなりグツグツに店舗が詰まったフロアーが始まる(笑)。

ショップの種類は多岐にわたります。
ジョルダーノ・ボッシーニ・バレノをはじめ、HKブランドのカジュアルショップはお約束。
マック・ケンタ・吉野家など、ファストフードチェーンもファミレス・寿司屋も忘れてません。
フードコートでは、日本・ベトナム・韓国・台湾・イタリア・中国・・・果てはトルコまで網羅。
それぞれとっても小さなブースだけど、
トルコ料理の店で買った不思議なジュースやケバブは、ウチ的に好評だったりします(笑)。

また、ビレッジバンガード・豐澤電器(家電)・3HK(スマホ)・ゲームセンターも入ってて、
KUMON(公文式)・自動車学校・スケートリンク(飛龍冰上樂園)まで完備しちゃう。
昔、開業からしばらくの間は、
上階からガガガガーッと下降するジェットコースター(天龍過山車)に度肝を抜かれたけど、
今は止めちゃってることが残念。
1度も乗らなかったことを後悔・・・「うはは~っ!」って笑って見てる場合じゃなかった。。。

つまり、小中学生~高校生あたりにスポットを当てた、まさに遊びの中心地。
そこに加えて、その家族や、街のマック(麥當勞)と同じく年輩の皆さんがご常連だから、
老若男女すべてを一手に引き受けて賑わっています。
・・・ショッピングセンター&コミュニティーセンターのような存在?



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MTR駅から離れてて、雨の日は行きつくまでに濡れるし、正面の横断歩道もごちゃごちゃ。
【中心】と名乗る割には、深水埗の町の端に建ってるし、出入り口のドアは手動(のはず)。
その後新しく生まれてきたSMとは違った味を持ったままの “ 元祖SM ” だと思います。
庶民みんなで支えてるような一面もある “ 地域密着型SM ” とも言えそうな。

洗練されることを あえて斜に構えて避けてるような雰囲気 を匂わせているのに、
ホームページを見ると 「 Wow!! 」 と期待を裏切ってくれますょ。
(ドラゴンセンターHP ( こちら ) → 全ショップは上中央の【樓層平面圖】のクリックで)
よろしかったら、ドラゴンセンターへも、ご一緒しませんか?
・・・リンク先に飛んだら、またカエルくんをクリックしに戻って来てね~ ( しつこい : 笑 )

香港の “ とらえどころのない魅力 ” を まさにそのまま持ち続けているドラゴンセンター、
これからも元祖SMとして、 【西九龍 “ 中心 ” 】 を誇っていて欲しいと思っています。
カエルくんのクリックをして頂けると、嬉しいです。006.gif

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by hongkonggaffe | 2015-11-18 16:56 | 香港ご商売 | Comments(24)

香港のショッピングモールへ ご一緒しませんか? ~ 香港のモール その2 ~

だいたいどこの本屋でも売られているし、
街じゅう至る所にあるコンビニ(7-11:七仔 や OK便利店)でも買える地図(地圖)。
路線バスやミニバスの検索も兼ねるなら、【通用乗車地圖】が便利。
もう1種類の【香港街道地方指南】よりも、バス停の位置が細かく正確に記されているので。

で、どちらの地図にも、SM(ショッピングモール)は
リボンのかかった箱のマークと共に、漢字&英語でモール名が表記されています。
“ ★★商場 ” や “ ★★廣場 ” や “ ★★城 ” の字が付く名前が多いかな。



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SMというお洒落な建物がまだ無かった頃は、
ショッピングアーケード(商場)やデパート・百貨店(國貨有限公司)が賑わってました。
そう、
デパート・百貨店には、何度も何軒も入り浸っていたなぁ。
文具書藉 ・ 食器 ・ 楽器 ・ 生活雑貨 を探すのが好きだったので。

80年代~90年代中頃までは、いろいろな場所にデパート・百貨店があったのですよ。
  * 中環のエスカレーター(行人電動樓梯)の横に建ってたのは、大華國貨。
  * MTR銅鑼灣駅すぐ前の角地には、中國國貨。
  * MTR旺角駅すぐ前や やや南には、華潤國貨と中僑國貨。
  * 北角のトラム駅すぐ近くには、華豐國貨。
まだ他にもいろいろな場所にあったり、それぞれの支店(分店)があったり。

荃灣街市の正面にあった新中聨國貨は、つい数年前まで健在だったのに・・・。
いずれも建て替えたり外装・内装を新たにして他の店に変わり、無くなりました。
今まだ残って元気に商っているのは 裕華國貨くらい。
裕華のある佐敦のあの角地って、一等地でしょう?
しかも、数年前(?)には店内改装も施していて、この先も頑張る雰囲気。
扱う商品を時代と共に変えて来た努力も、垣間見えます。



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ウチにとっては 上に記したような探し物もあったけれど、
デパート・百貨店の なんとも言えないローカルさが好きで出入りしてたという理由も。
なんというか、垢抜けていない、もわ~んとした雰囲気があったというか、
店内全体が もさっとしてて、ゆる~い空気が漂ってたというか。

商品を選んでレジのカウンターへ持って行くと、店員同士が世間話に夢中になってて。
丸見えのレジ前でイスに腰掛け、外賣の弁当をかっ込みながら、けだるそうに顔を上げ、
商品を差し出すと「しょうがないわねぇ~」っていう感じで食べるのを中断する店員たち。
そんな、と~ってもヤル気の無い、けだる~い空気が素敵でした。

いっけんとても無愛想だったり、言葉をかけると「あ”~っ!?」と聞き返す店員さんが、
ふとした拍子に優しかったり、少し垣根を越えるととても面倒見良く親切だったりする・・・。
・・・そんな一面に惹かれるようになるまでは、
「なんじゃこりゃぁ~!?」の世界でした(笑)。
あれが良かったんですよねぇ・・・愛すべき香港人の一面。
ゆる~い世界は、今でもけっこう残ってたりするけれど(笑)。



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そんな懐かしい雰囲気は消えてても、
ほど良くお洒落で ほど良くローカルなSMは、現在でもたくさんあります。
そもそも、今僕が書いてる “ ローカル ” っていうのも、昔と違って ずっと洗練されてるし。
ハイソな高級店ばかりじゃなく、香港ブランドも豊富に揃えてて明るくモダンなSMたち。
狭い土地にあれだけ人口密度が高い香港だから、SMは挙げられないほど数多く。
前記事 ( こちら ) で触れた將軍澳の天晉(Popcorn)のように、
楽しく気分転換が出来て、フツーの香港人家族たちに逢えるSMたち。

ウチが近年よく遊びに行く所だと、次のSMが多いかな(↓)。
    ◎ 坑口の東港城 (イーストポイントシティー→もっとローカルな厚徳商場と一対)。
    ◎ 荃灣の荃新天地(ヴィジョンシティー)。
    ◎ 青衣の青衣城(マリタイムスクエア)。
    ◎ 將軍澳の天晉(ポップコーン)。
これらよりもずっと以前から覗きに行ってて、近くに居ると今でも寄ることが多いSMも(↓)。
    ◎ 九龍塘の又一城(フェスティバルウォーク)。
    ◎ 觀塘の創紀之城(apm)。
    ◎ 太古の太古城 (シティープラザ → ローカルな康怡廣場や吉之島が真正面)。
    ◎ 九龍湾の徳福廣場(テルフォードプラザ)。
       ・・・・・・などなど・・・・・・。

そう、やっぱり中心部や繁華街から やや外れている場所 ( ↑ ) ばかり。
だけどMTR駅と直結してて、駅真上や通路で繋がっていて(mtrmallsという提携も)。
繁華街ど真ん中だったり、観光客や人の多過ぎるSMとは、やや空気が違う気がします。

  ・ 旺角の朗豪坊(ランガムプレイス)や、
  ・ 尖沙咀の海港城(ハーバーシティー)・新港中心(シルバーコード)
    國際廣場(アイスクエア)も良いんだけれど、いつも人混み。
  ・ 銅鑼灣の時代廣場(タイムズスクエア)・希慎廣場(ハイサンプレイス)も人が多い。
  ・ 中環の國際金融中心(IFC)も良いけど、高級店が多めでハイソな面が大きいかな?

・・・こうして挙げると、上のは 英語表記(カタカナ読み)で有名なSMばっかりですね(笑)。
これらよりハイソ過ぎずローカル過ぎもしないSMがウチは好みで、中心部から離れます。
どちらも使い分けながら、「ちょっと空気を変えたい」という気分でのんびりしに行くのかも。

じつは気になっているSMがあって、次回のチャンスに開拓しに行こうと思っています。
屯門のVcityと、杏花邨の杏花新城のふたつ・・・ね、やっぱりどちらも地の果て(笑)。
両方とも久しぶりに行く町なので、昔と今を比べつつ不思議な空間(たぶん)を味わいに。



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けっして侮れないSMたち。
ほど良くお洒落で ほど良くローカルで 海外ブランドも香港ブランドも充実してて。
そんな雰囲気が好きなSMって、まとめた情報はないのかな?
・・・と検索したら少し見つけたので、リンクを貼っておきますね。

いずれのSMも、衣食からフードコート&スーパーマーケット(超級市場)まで入ってて、
自分用&親しい人用のお土産も、勤め先用のお土産も、どっちも揃っちゃう。
そして、ウィンドーショッピング・目の保養や情報収集も、楽しめちゃう。
きっと好みや興味が持てそうな店舗がある“現代版デパート・百貨店”じゃないかなぁ。
   ♫ ウチが近年出没するSMだと、こんなん? → こちら ・・・。
   ♫ ハイエンド型から ややカジュアル型まで全般だと、こんなん? → こちら・・・。
よろしかったら、気分だけでも香港のSMへ いかがでしょう?
あ、リンク先へ飛んで行っても、カエルくんをクリックしに戻って来てね(笑)。
ウチのブログは常にローカル内容にかたよってばっかりだけど。。。
カエルくんをクリックして頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。056.gif

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by hongkonggaffe | 2015-11-14 21:36 | 香港ご商売 | Comments(14)

アップグレード後の部屋でも いつものように三択を考えるウチ ~ 中秋節の香港 その4 ~

前記事 ( こちら★ ) に記した通り、なかなかキビシイ状況で始まった里帰りのホテル滞在。
小さなフロントで青島刑事になって 踊る大捜査線ごっこ をするのは、やや疲れましたが、
やっぱり “ 暮らすように滞在していたい ” は 忘れたくないので。



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昔、ビクトリア湾(維多利亞港)が眺められるホテルの部屋から外を見てて、
「ウチは、きっとハーバービューよりタウンビューの方が楽しめるんやろな。」
と確信して以来 ( 「 ウチは 」 ですよ:笑 ) 、
事前のリクエストには いつも必ず【ツインベッドでタウンビュー】を入れています。

青島刑事が 小学生男子が 今回のルームチェンジの際に強く希望したのも、
「最大限まわりの住宅に近い部屋 に替えて欲しい」という1点だけ。
書いたとおり 3人の女性スタッフは 苦心しながらその希望に応えてくれました。



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1203号室から、1905号室へ お引っ越し。
撤収した荷物を持って1905号室のドアを開けてみたら、
和久さんと すみれさんと 真下くん が、ウチを迎えてくれました。
「おぅ~青島~。遅かったじゃねぇか~。なぁ~んてな。」と微笑む和久さん。
「ここだったら、暮らせそうでしょ?」と胸を張るすみれさん。
「先輩、今夜からは外賣してレンジでチン!一緒に部屋食しましょうね。」と誘う真下くん。
湾岸警察署は、広い空間を用意してくれました。

念のため書いておきますけど、「アップグレードして欲しい!」とは1度も言ってませんよ。
「12階だけはやめて、 (この間取りで) もっと近隣住宅に近い部屋を」 と言っただけで。
前記事の通り、あの流れの中でフロントがこの部屋を提案してくれただけです(笑)。



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前記事に載せた写真だと、
Goくん達との部屋は452sq.ft(スクエアフィート)、約42平方メートルで25畳。
ルームチェンジ後のこの部屋が621sq.ft、約58平方メートルで35畳。
10畳ほど広くなって、上から2つ目のランクになりました。・・・珍しい体験やぁ(笑)。

中央に クローゼット付きの収納棚やソファ ・ もう1台のTVとデスク などを配していて、
2ルームに近い造りなので、10畳の差以上に空間の広さを感じます。
ウチはここ10数年、1泊¥7000~¥10000までをリミットにしていますが、
価格そのままで3倍以上価格の “ 暮らすための部屋 ” を提供してくれました。
残り9日間は、ここで暮らすことに。



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与えてくれた環境を どう維持するかは、ウチ次第でもありますよね。
毎日掃除に入るハウスキーパーさんには、
感謝の気持ちとリクエストとを1セットにして毎日アピールしたいです。
これはなにも香港だけのことじゃなく、日本のホテルでも他国でも習慣にしてることで。

   ★ 使ったタオル類は カンタンに畳んで すべて洗面スペースにまとめて置く。
   ★ シーツと枕は フツーに整えておく。
   ★ コップ類は 軽く水洗いしてまとめておき 机上の私物にはバンダナを被せておく。
   ★ 前回は 花 (こちら) で。今回は飾りで(またいずれ)、 “ ウチの部屋感 ” を。

いつでも どこのホテルでも、外出前の朝のルーティーン。
苦にしてないから、ゆるゆるながらもずっと続けられるルーティーンになってるんでしょう。
ほんのこれだけで、感謝とリクエスト(ある場合)のアピールになるような気がしてて。
アピール、、、ん、、、 【 気持ち良く暮らしてますよアピール 】 っていうような。
【 ここで気持ち良く暮らしたいんですよアピール 】 とも言える感じかな(笑)。



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毎日掃除してくれるハウスキーパーさんも “ ひと ” です。
“ ひと ” に賭けて三択。
   ① 「あら、ここのお客、こうなのね。だったらアタシもキレイにしなくちゃね。」
   ② 「あら、ここのお客、こうなのね。キレイにしてるからあまりやらなくていいかぁ。」
   ③ 「あら、ここのお客、こうなのね。ふぅ~ん・・・。(特に何も感じず気付かず)」
・・・どうなんだろう?
いつも、どこのホテルでも、楽しく考えるんだけど、こちら次第で何か違うものでしょうか?

ときどき太太と話すんだけど、【ことば不要のアピール】って、やっぱりあるような?
ウチはもちろん①を期待しての、いつもの習慣です。
感謝と打算のミックス(笑)。
この1905号室でも、毎朝こんなふうにして外出してました。

外出先からホテルに戻って来て何してたか・・・・・・いつものこと(笑)。
・・・また次記事へ続きます。
よろしかったら ご一緒して下さいね。

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by hongkonggaffe | 2015-10-16 18:45 | 香港ご商売 | Comments(22)

今回のホテルに 想うこと & 望むこと ~ 中秋節の香港 その3 ~

誰もがいつも言う事だけど、香港のホテル代って、高騰し過ぎ!!
今回も、あれこれ検討している時に、1月に滞在した大角咀のホテルも考えました。
だけど・・・・・・あれれ?・・・大角咀の3軒、えらく高い。
メジャーな場所とは言えない大角咀なのに、なぜ高値?

考えてて思いつくこと・・・・・・偏った見方かもしれないけど ( ↓ ) ・・・・・・。
大角咀の大きめの主な3軒のホテルは、大陸からの団体さんをお得意様で受け入れてる。

1月に滞在した時も、そうでした。
毎日ツアーバスがホテル前に横付けされてたし、ホテル裏には大陸行きのバス停も。
部屋履きスリッパを履いたままエレベーターに乗って来る人達と何度も一緒になったし、
全員が両手に紙おむつの束を抱えてロビーにやって来るグループとも遭遇しました。

団体さんを常に受け入れるパイプがあるから、ホテル側の収入は確保できてて、
わざわざお得価格にする必要もないのかな?・・・なかなか強気の価格だったんです(笑)。
というわけで、むしろ優しい価格だった上環のホテルを選んだのでした。



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で、今回は2度目になるホテルにお世話になりました。
チェックイン当日~チェックアウトの朝、、、までを一言で言い表すのなら、
・・・。
・・・。
・・・。
「 このホテル、やっぱり相変わらず もったいないことしてる。 」
でした。

立地条件はとても良いのです。
   ★ 上環エリアだし、開通済みのMTR西營盤站も近い。
   ★ ホテル目の前には、東西両方向行きのトラム站がある。
   ★ コンビニ・粥麺店・パン屋(麵飽餅店)・飲茶処・茶餐廳など、豊富に選べる。
どうでしょう?一般的に言って、好立地でしょう?

では、部屋は?
   ★ 同価格帯のホテルと比べると、ずいぶん広いし、収納棚や引き出しが多い。
   ★ 窓が大きくて明るくて、多めの照明のおかげで 夜だって室内が暗過ぎない。
   ★ コンセントがたくさんあるし、電子レンジ&シンクもあり、外賣時に活用できる。

そして、ここからは “ ウチ向き ” だけど(笑)、
   ★ タウンビューで、周りのマンション・アパートが ほど良い近さで感じられる。
   ★ 徳輔道西に面してるので、トラム眺め放題&トラムの鳴き声がかすかに心地良い。
おおざっぱに言うと こんなホテルです。(あくまでウチの印象&価値観ですよ。)



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エレベーターでも 小さなフロントでも、顔を合わせたのは欧米人か台湾人で、とても静か。
「暮らすように滞在したい」 がモットーのウチとしては、とても良い【立地&造り】でした。
・・・が!
・・・。
・・・。
・・・しかし ですね。
・・・。
・・・。
【ホテル】という名を謳ってお客を迎える時に、この衛生管理では、いかがなものか?と。
これこそが、「このホテル、やっぱり相変わらず もったいないことしてる。」なのです。
上に書いたように2度目の滞在だったけど、残念なことは1度目と同じ。。。

チェックイン時に割り当てられたのは12階の部屋でしたが、
初めて部屋に入ったら、床にも洗面スペースにも髪の毛が何本か。。。何かのゴミも。。。
「あぁ、以前と何も変わってない。掃除あますぎ。水周りのカビももうちょっと削れるのに。」
と。

残念な気持ちを引きずっててもしかたがないので、すぐに外出。
とりあえず翌日要る物だけをスーパーで買い求め、部屋へ。
休憩してシャワーを浴びようとシャワーカーテンを開けたら、Gokiくん2匹がお出迎え。
・・・。
・・・。
「こんにちは。」・・・見つめ合う僕と2匹・・・。
・・・。
・・・。
まぁ、こういうことはあります。他のホテルでも今まで1度も無かったわけじゃないし。



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だけど、
このチェックイン当日夜以降、朝・夕・朝・夕と3日連続で複数匹で出てきて下さって。。。
うぅぅ、ご挨拶頂けるのは せいぜい2回まででよい。。。
それに、髪の毛も、
床に落としたゴミ ( ごめんね。小さなゴミを幾つかわざと落としておいてみたのです。 ) も、
毎日、そのま~んま。これも以前と同じ。

3日目は外出前に「 Help! 」とメモを残しました(力んで書いたのでpleaseのeがない:笑)。
赤マジックは荷造りの時に 【 FRAGILE 】 を書く場合 必要ですし、
以前 とあるホテルでGoくん初襲撃( ホント大変だった → イラスト付きのこの記事 お!この時も12階の部屋じゃないか!! 12階は鬼門か?! ) 以来、毎訪港のたびに持参してます。
今回も赤マジック登場。
でも、なぜか「さぁ!マジックの出番だ~!」と嬉しそうに取り出す太太。
Goくん嫌いな太太が、「これでどんな反応が返って来るか、ちょっと楽しみ。」と笑ってて。
そんな太太を見てて、「こんな事で楽しみを見つける太太は、只者じゃない。」と思う僕。

で、メモを残した日の夕方。
楽しみにホテルへ帰る太太 & 憂鬱な気分でホテルへ帰る僕。
部屋を色々チェックしてたら、ベッドの下にポツンと “ 香港版ゴキブリホイホイ ” が1個。
太太これに大ウケ・・・やっぱり只者じゃない・・・。
ウケて笑ってる太太のおかげで、僕は少しだけ救われました。

「きっとハウスキーピング後のゴミの集積場が、この階にあるんじゃないか?」
と言い合っていたのですが、もしもそうなら滞在中ずっとご挨拶しに来て頂けるってこと?
髪の毛もゴミも、毎日そのまんまということ?
いやぁ、
あかんやろ、
そりゃぁ、あかんやろ。
【 暮らすように滞在していたい 】 のに、これでは暮らせん。これは、もう、あかん。
・・・・・・ということで、フロントに交渉しに。



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(矢印の先には、戦った後の赤ちゃんGoくん付き。成人くんのもあるけれど自主規制。)



フロントの女性2人が対応。
チェックイン当日から今日にいたるまでのことを すべて詳細に伝えました。
小学生英語だけではダメだと思ったので、すべてのゴミ類の写真&Goくん達の写真つき。
事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!
青島刑事になりきって訴えるこえだ でした。

フロントの2人、「そういうのは香港ならあり得ることですよ~。」と来るかと思いきや、
話すにつれ、だんだん気の毒そうな表情になってきて。
最後まで聞いてくれた後、「お部屋を替えさせて頂きます。」と。

2人でしばらく端末を操作して「★★階のこちらでいいでしょうか?」
館内の見取り図を見せてもらって確認したら、
周りのマンション群にもっと近い側の部屋が存在する。
他はないですか~?と贅沢を言ったら「でしたら★★階のこちらはいかがでしょう?」と。
うう~ん、タウンビューだったらココがいいんだけどなぁ。。。と、だだをこねる小学生。

「分かりました。しばらくお待ちください。」と言いながら、奥からもう1人呼び出して、
フロントスタッフ3人がかりで あれこれ検討してくれました。
たぶん、翌日からの部屋割予定を多少なりとも変えるのですものね。
3人でずっと端末を操作しながら相談してて・・・多少でなくて大幅に入れ替えたのかな?

しばらく待った後に掛けてくれた声は、
「こちらではいかがでしょう?タウンビューです。アップグレードさせていただきました。」
という笑顔。
希望を叶えてあげられそう & なんとかやりくり出来たわっ!・・・の笑顔?(笑)
「ありがとう」 と 部屋を引っ越すことになりました。



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長々と書いたけど、実際にウチが “ あまり良い気分じゃない ” 日は、長かったのです。
でも、
替えてもらえた部屋で暮らしたその後を一言で書けば、「快適に暮らせた!!」です。

ただ、
結果オーライにしたけれど、
リクエスト&クレームを出さなかったら、【暮らす日々】には、ならなかったと思います。
詳細を伝えて初めて対処する(ただしここではフロントだけの事。掃除等は?)ならば、
やっぱり根底から何かを変えないと、
「このホテル、やっぱり相変わらず もったいないことしてる。」 と思わずにはいられません。
(それは、チェックアウトの日にフロントに伝えました。日本で出てるレビューの内容も。)

ルームチェンジに3人がかりで尽くしてくれたスタッフだけの問題ではない、です、よ、ね?
この3人だけでなく、フロントで、ドアやエレベーターで、
気持ち良い対応を毎日してくれていたスタッフはいらっしゃいますし。
“ 伝えれば応えてくれる彼女・彼ら ” に相応しい “ ホテルの在り方 ” が追い付けば、
もっと心地良いホテルになると思うなぁ。

西環も含めて、西環以外のエリアにも各方面へMTR路線が伸びつつある今、
ホテルは建設ラッシュの一面も持っています。
基本的な部分で弱いホテルだったら、経営母体が変わるか、淘汰されるか。
立地条件も使い勝手も良いホテルだけに、「もったいない」から卒業して欲しい想いです。

12階の部屋から19階の部屋に変わった その部屋の様子は、次回書き残そうと思います。
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by hongkonggaffe | 2015-10-13 19:01 | 香港ご商売 | Comments(22)

街角に現れる 小さな小さな “ 店 ”

街歩きをしていると、色々な場所で様々な商売をしてる姿を見かけます。

1m四方もないような小箱ほどの囲いを設けて、お客に対応してるおじさん。
おもに腕時計の電池交換や修理のお仕事。
僕もお世話になったことがあるけれど、
「えっ!?こんなにたくさんの種類のベルトが仕舞ってあったの?」
と 驚くほどのストックが用意してあって、香港グリーンのベルトに交換してもらったことが。



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他にパッと思いつくところだと、どんな “ 店 ” があるかなぁ。

ビジネスマンが行きかう交差点で、小さなかごに入れた玉蘭花を売り歩いてるおじいさん。
地面に鳥籠と何十枚かの札を置いて、じっと佇んでる小鳥占いのおじいさん。
路地裏で、今は珍しくなった糸除毛をして うぶ毛を抜いてあげてるエステのおばさん。

訪港すると、それぞれ同じかたを同じあるいは近くの場所で見かけるので、
そのご商売がその場所で ちゃんと成り立っているということなのでしょうね。

高額な店舗代が、信じられない勢いで更に値上げされていく香港。
区画整理などで場所がなくならない限り、
店舗代が不要な小さな小さな “ 店 ” は、続けられるメリットがあるということなのかな?



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商うだけのスペースが無さそうに思える場所でも、 “ 店 ” を広げてらっしゃいます。
銀行や商店など、営業終了後に閉められたシャッターやフェンスに吊り下げて陳列したり、
出入り口と歩道の間にあるわずかな段差に商品とイスを置いてお客を待っていたり。

とある日のとある場所、銀行のシャッターの前に山と積まれた商品(靴)。
その脇で、手元のお札を1枚ずつ数えてる店主の横顔と指先。
たくましく巧みな商いは、やっぱりたいへんにちがいないな・・・と。
まじまじ見てたわけではないけれど、全身を目にしてチラッと拝見しました。



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“ 店 ” を広げるのは、あっというま。
台車に小箱を載せて歩いて来たおじいさんが、次々に商品を取り出して並べ、
スーパーで売られる半値以下の値札を手早く貼るやいなや、通行人が寄ってきたり。

野菜を袋に詰め込んで抱えてきたおばあさんが、荷をほどいて並べ、
腰をおろしてじっと座ってたところへ、お馴染みさんらしき女性が来て品定めを始めたり。

店主の子どもや孫らしき人が商売道具を一緒に運んできて どこかへ去って行き、
一人ずっと佇んでるかたにも、定位置でたびたび遭遇します。

新界方面だと、わずかながらも自家製野菜を持って来て並べてるかたが多い傾向?
客家帽子を被ってる店主も、翡翠のピアスにチャイナシャツ姿の店主も、それぞれです。
僕の印象としては、食材を扱うのは おばあちゃんが多いような。

みなさんそれぞれ、お元気にしてらっしゃるといいのだけど、
1度の滞在で行く回数が少ない場所だと出会わないことも多いから、気になることも。



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小さな小さな “ 店 ” を広げて商う方々。
皆さんに共通して言えそうなことは・・・そう・・・ご高齢なかたが多いということかなぁ。
厳しい条件の中でのご苦労も多い商い、
いくらかの わずかな収入を考えると、そのたいへんさは想像しにくいです。

もう一つ共通することは、
皆さんどの商いも、ひたすら寡黙だということ。
誰かに呼び掛けてアピールすることも、声高に勧めることもなく、静かに佇んでらっしゃる。
数ある商売の中で、じかにお客と接する類に限って言えば、
これほど寡黙なままそこに居る商売って、他に無いような?

「お元気そう」と目の当たりにするたびに、
「初めてお見かけしてから、はや何年経つんだ?」 と、年数を数えながら散歩をしてます。
とある時間になると、とある場所に突然現れる小さな小さな “ 店 ” 。
年月を刻んできた店主は、一介の旅行者に経て来た年月を思い出させてくれます。

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by hongkonggaffe | 2015-08-21 20:38 | 香港ご商売 | Comments(14)

なんてことない1軒だけど 特別だった1軒 ~ 新釗記でのこと その1 ~

香港版の大衆食堂というか喫茶店というか、
気どらない空気が漂う、街の社交場のような茶餐廳。
80年代~90年代の香港ガイドブックって、
レストラン・ホテル・エステ・ブランドショッピングの情報が90%(笑)だったから、
茶餐廳っていうものがあることを知りませんでした。



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そんなウチが初めて入ったのが、尖沙咀の澳門茶餐廳(店名不確実)だったような。
入口の左側にある歩道に面したショーケースは、
外から注文を告げて中から対応してもらえる造り。
美味しそうな蛋撻が並んでて、言葉の壁に構えながら買いに行ったのが初めてのはず。

その後日、店内へ足を踏み入れた時の記念すべき1回目は、
飛び交う広東語と香港人に囲まれたアウェイ感に包囲されて、味の記憶が無い。。。
でも、この1軒から、叉焼飯探訪の旅が始まって、
それ以降どこの茶餐廳へ行っても、叉焼飯をはじめ、ぶっかけ飯ばかり注文してました。



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こうして、澳門茶餐廳は “ ♪ はじめのい~っぽ ♫ ” になったのだけど、
尖沙咀へ寄らなくなってからは足が遠のき、もっぱら新釗記という茶餐廳に通うように。

新釗記もとてもローカルなのだけど、店内が明るく広いので入りやすく、
広いぶんだけテーブルの数が多くて、ウチには助かる1軒だったのです。
香港では、相席するのは当たり前。
だけど慣れていなかったので、2人用テーブルのボックス席はありがたい場所でした。

4人用以上のテーブルだと、他のお客との距離の近さについつい気遣ってしまって、
2人用のテーブルは贅沢にさえ感じるようなスペースだったのです。
だから、いつまでもゆっくりしていられて、しげしげ観察しながらぶっかけ飯を食べられて。
・・・こういう時って、「日本人らしさって邪魔だよなあ」って思うんだけど(笑)。



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いくつか支店のある新釗記の中でも、銅鑼灣店には、特に何度も。
気になるウェイターさんがひとり居て、
そのかたに会いに行けるのが楽しみだったので。
【雰囲気もぶっかけ飯も好き + そのかたを見ているのが好き = 通う】になるでしょう?

フロアーの隅々まで、すっごくスマートにテキパキ動き続けるウェイターのおじさま。
各テーブルに品を届けた時、お客の顔を見ながら唇の両端を上げて微笑むのです。

ご常連にだけでなく、一見さんにも・・・事実、ウチにも 微笑みと優しい目は届けられました。
その当時から、【愛するぶっきらぼうさ】が香港の魅力だと思っていたウチだけど、
このおじさまのサービス(動きだけじゃないもの)には、やられちゃって。

男性一般を いつもは愛情をもって「おじちゃん」「おっちゃん」と言う僕だけど、
このかただけは、今でも「おじさま」と言うのがピッタリな雰囲気を醸し出してて。

今の新釗記は薄い緑色の服がユニフォームみたいになってるけれど、
当時のおじさまは、いつでもパリッとした真っ白のシャツに黒いベストと黒いパンツ。
日本で例えるなら、ホテルレストランのベテランのウェイターさん、、、という感じ。
茶餐廳って、あのゆる~い雰囲気が魅力なのだけど、
ここの新釗記は店内はゆる~い理想形なのに、おじさまだけが別世界でした(笑)。
テキパキ&スマイル&スマートサービスなんだけど、浮いちゃいない不思議なかた。




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一方的な片想いだったけど、
見惚れながらぶっかけ飯をかっ込むだけじゃ我慢できない状態になっちゃって、
握手してもらう日までやってきてしまいました。

何度目だったのだろう?
おじさまがテキパキ歩きまわって近くを通るタイミングを待って、
「ありがとうございます。また来ます。」と言いながら差し出した手。応えていただけた手。

手を差し出してしまったのは、若気の至り。
いつもと変わらず、遠くからそっとニコニコ拝見してたら それでよかったのに。
こういう時にこそねぇ、おじさまのようにスマートでいられたら大人だったのに。
・・・おこちゃまだった僕、一線を越える野暮なヤツでした。
あの時、記念写真なんて思いつかなくて良かった。カメラ持ってたら絶対撮ってたな(笑)。

訪港するたびにそれが楽しみだった希慎道の新釗記。
今は店の姿は無くなってしまい、馴染み深かったこの通りも雰囲気が変わっています。
他の地でまだある新釗記を見かけると、なんでもないけどやっぱり目が向きます。

近年は、西營盤の新釗記にいらっしゃるおじいちゃんをお見かけするとホッとする自分。
フロアーを歩き回るおじいちゃんが気になっていて、大きくなってきてる自覚あり(笑)。
もしそうなっても、おこちゃまの繰り返しはしないようにしなきゃね。
訪港すると、朝活途中にガラス越しで歩道からチラッと見たりしています。


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by hongkonggaffe | 2015-08-07 08:26 | 香港ご商売 | Comments(22)


「暮らすように滞在していたい」 と思いながら里帰りする香港の日々。


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